続く日曜正午スタートの決勝フューチャーレースは、ポールスタートのレイバー以下、モッジア、サンテロ、そしてセカンドロウ4番手のウルセラを含めグリッド順位どおりの順当なスタートに。

 しかしオープニングラップを終えたところでウルセラに襲いかかったのは、プライベーターチームであるスポーツチーム・コンペティションのルノー・フルーエンスGTをドライブするマティアス・ミラで、ワークス・シトロエンをかわして4番手に浮上する。

 一方、前日のQFレースで15番手までポジションを回復した元王者カナピノは、ファクトリー・シボレーの愛機に鞭打ち、2ラップ目までに9番手へと浮上。さらに前を行くチャンピオンシップリーダーで、現王者のファクンド・アルドゥソ(ルノー・フルーエンスGT)と熾烈な8番手争いを展開し、高速S字でもコンタクトを繰り返しながらのサイド・バイ・サイドを披露。

 カナピノのシボレーYPFクルーズは、この際わずかにステアリング系にダメージを抱えたものの、元王者の意地を見せてオーバーテイク。さらに勢いに乗ったシボレーは7周目に前を行くトヨタ・カローラ編隊のダミアン・フィネンチ、マティアス・ロッシを捉えると、シケインのアウト側から豪快にパッシング。6番手にまでポジションアップを果たす。

 その後、5番手ウルセラも捉えたカナピノだったが、プライベーター・ルノーのミラに追いつくと、このミラが決勝ファイナルラップで重要な役割を演じることとなり、ウルセラを抜いてカナピノに追いすがってきたカローラのロッシが、4番手浮上を狙うカナピノの背後でテール・トゥ・ノーズの状態に。

 ミラの執拗なブロックに攻めあぐねていたカナピノは、ファイナルラップ時点で1周早く“チェッカーフラッグ”が出たと思い込み、その隙をついたロッシが最終周でオーバーテイクに成功。これでロッシが5位、カナピノが6位にダウンして“本当の”フィニッシュラインへ。

 そのカナピノのチームメイトであるレイバーが予選レースに続けてのポール・トゥ・フィニッシュ。2位モッジア、3位サンテロと、表彰台メンバーも不動の週末となった。

 次戦STC2000の第5戦は、高速周回路を持つアウトドローモ・シウダード・デ・ラファエラを舞台に6月1〜3日に開催される。

土日ともにポールスタートから危なげないレース運びを見せたベルナルド・レイバー

2016年王者アグスティン・カナピノは最後尾から怒涛のチャージも、最後の最後で痛いミス

トヨタのエースとして戦うマティアス・ロッシはカナピノに競り勝ち5位を確保

この連勝でベルナルド・レイバーは一気にランキング4位にまで浮上した

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