アルゼンチンの経済情勢悪化はWTCR以外にも影響を及ぼしており、6月初めにはダカール・ラリーのディレクターを務めるASO(アモリ・スポール・オーガニゼーション)のエティエンヌ・ラヴィンも、2019年大会からアルゼンチンステージを除外すると発言。さらにはアフリカ大陸での開催復帰をも示唆した。

 これは2009年にダカール・ラリーが南米大陸で移転開催されて以降初の出来事となり、ラヴィンは「この決断は、同国内の経済的困難の影響によるものだ」とも明言している。

 近年のアルゼンチンは年率が20%にも達しようかという極度のインフレ率を記録しており、先の5月には中央銀行が政策金利を40%にまで引き上げると発表。IMF国際通貨基金に緊急の財政融資の打診を行ったばかりだ。

 WTCRアルゼンチンの代替ラウンドについては、当初5月中に発表される見通しだったが、最終決定は持ち越し。6月7日にフィリピン・マニラで開催されるワールド・モータースポーツ・カウンシル(WMSC)で採決が行われる予定となっている。

 代替戦の開催候補地は2012年から16年にかけてWTCCの開催実績もあるスロバキアリンクで、すでにカレンダーと候補地はFIAのツーリングカー委員会による承認を完了。代替ラウンドは7月14~15日の開催が濃厚だ。

 同日にはFIA格式の選手権であるETRCヨーロピアン・トラック・レーシング・チャンピオンシップが同サーキットで開催されることから、WTCRはETRCとの併催となる見込み。

 このスケジュール変更により、WTCRは7月半ばから9月末の中国ラウンドまで、長期のサマーブレイクを挟む形となりそうだ。

WTCRではグエリエリのチームメイトを務めるヤン・アーチャーは今季2勝をマーク
WTCRスロバキア戦はトレーラーヘッドの選手権、FIA ETRCとの併催となりそうだ

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