「(選手権ライバルの)コリンがP2に上がってきたのは残念だったけど、今日の残りのレースに向けてセットアップはうまくいっている。僕たちはポイント獲得に向けあらゆる側面に気を払う必要があるし、すべての小さな物事が重要になってくる。今日のマシンは本当に素晴らしかったよ」

 そう王者が振り返るとおり、終盤まで2番手を守っていたジェリーは縁石に足元をすくわれコースオフを喫し後退、代わってターキントン、カミッシュがレース1表彰台を確保している。

 この勝利で続くレース2ポールポジションからのスタートとなったチームBMRのスバル・レヴォーグGTは、降り続く雨のなかで抜群のスタートを決めてホールショット。序盤のSC導入にも動じず、そのままリードを拡大していく。

 しかし悪天候によるあまりのトラックコンディション悪化に、オフィシャルがレース中断の協議を始めるなか、サム・スメルツ(アウディS3セダン)がハイドロプレーニングか、1コーナーを直進して車速を落としきれないままバリアにヒット。

 これでレースは20周時点で赤旗となり、そのまま終了。サットンが連勝し、2位にトム・イングラム(トヨタ・アヴェンシス)、3位にWSRのBMWジョーダンが入る暫定リザルトとなった。

 そのレース2チェッカー後、ピットレーンに戻った上位入賞車のうち再車検を受けたチームBMRのスバル・レヴォーグGTと、スピードワークス・モータースポーツのトヨタ・アヴェンシスは、最低地上高をクリアできずに失格処分に。

 これで3位のジョーダンが今季13人目の勝者となり、以下繰り上げで2位ジョシュ・クック(ボクスホール・アストラBTCC)、3位カミッシュの最終リザルトとなった。

 この処分決定により、それぞれ75kgと68kgのバラストを搭載するサットンとイングラムは、レース3を最後尾グリッドから戦うこととなり、事実上上位進出の可能性は閉ざされることに。

 結果、リバースポールからスタートしたモーターベース・パフォーマンスのトム・チルトン(フォード・フォーカスRS)が、ターキントンを0秒948差で抑えてBTCC復帰後の初勝利を挙げ、シーズン14人目のウイナーというBTCC新記録も樹立。

 3位ジョーダンと入れ替わりで2位に入ったターキントンは、シーズン残り2戦にしてイングラムに対し43ポイントの大量リードを築き、選手権首位の座を守ることとなった。

 いよいよクライマックスを迎える2018年のMSAダンロップ・ブリテッッシュ・ツーリングカー・チャンピオンシップの次戦第9戦は、9月15~16日にシルバーストンで争われる。

R2のポールポジションからスタートしたスバル・レヴォーグGTだが、この後まさかの展開に
R2の表彰台に上がったトップ2台が最低地上高違反で失格。チームの控訴も棄却されている
WSRのアンドリュー・ジョーダンも、この週末4位、優勝、3位と常に上位で戦った
WTCC、TCRを経て昨季からBTCCに本格復帰したトム・チルトンが、うれしい復帰後初勝利を飾った

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伊達望だてのぞみ
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