続くレース2は路面状況が改善したことでオープニングとはまったく逆の展開となり、15番手スタートのジョーダンがBMW330i Mスポーツのパフォーマンスを見せつける走りを披露。スリックでもハード目のプライムタイヤを装着した2013年王者は、抜群のオープニングラップですぐさまトップ10に浮上すると、9周目には3番手に。
ここからサットンのスバル・レヴォーグGTとともに首位のR1勝者クックを追い詰める展開となり、グラハムヒル・ベンドの攻防で首位に立ったサットンにピタリと追随して2番手に上がったジョーダンは、17周目のホームストレートでスバルに並び掛けると余裕のマージンを持って1コーナーでトップ浮上に成功。そのまま9秒ものリードを築いてBMW330i Mスポーツのデビュー戦で勝利を飾ることとなった。
「シーズン前のテストでも充分な距離を走り込めなかったことを考えれば、今日この素晴らしいマシンの最初の勝者になれて本当に光栄だよ」と、喜びを語ったジョーダン。
「WSRは本当に“箱から取り出したらすぐ勝てる”マシンを僕らに与えてくれた。ドライバーは大きな苦労もせずに、細部のセットアップですぐに速さを引き出すことができた。これはチームの仕事がいかに優れているかの証明だ。R1はタイヤチョイスが支配的な結果になったが、安全策を採ってもこうして週末に大量のポイントを稼げたんだから最高だ」
2位のサットンに続き、3位にはシシリー・モータスポーツのエース、アダム・モーガン(メルセデス・ベンツAクラス)が入り、4位にアウディのヒル。そして5位にはこちらもブランニューモデルのチーム・トヨタGB withスピード・ワークス・モータースポーツ、トム・イングラムのトヨタ・カローラBTCCが入っている。
最終のレース3はリバースグリッドの3番手からスタートしたチルトンがトップチェッカーを受けたものの、序盤でのバトルでマット・ニールのFK8シビックと接触した際、彼のマシンにダメージを与えてポジションを得たとの裁定を受け5秒のタイムペナルティ加算に。
これにより、4番手からスタートしたCobra Sport AmDチームのロリー・ブッチャー(FK2ホンダ・シビック・タイプR)が自身とチームにとっての初優勝を飾っている。


