同社のビジネス開発ディレクターであるイアン・ワイトは、ETCRとの供給契約締結に際して「WSCグループのチームと協力してモータースポーツでの技術開発を継続し、電気自動車の進歩と持続可能なモビリティの未来をともに作り出していけることを光栄に思う」と語った。
「モータースポーツでの成功は我々のバックボーンであることは間違いない。それ以外にも、路面電車やその他の民生技術を通じて電動化のノウハウを蓄積してきた。ETCRのように野心的なビジョンを掲げるシリーズに、ウイリアムズの名を関連づけることができてうれしく思っている」
そしてTCRカテゴリーを創設し、わずか数年間でグローバルに展開する巨大シリーズに育て上げたWSC代表のマルチェロ・ロッティも、実績あるサプライヤーとの供給契約に「満足している」と、電動ツーリングカーでの新規展開にも自信を見せた。
「モータースポーツについてすべてを知っていると言っても過言でない企業と、こうしてまったく新しい未来を目指したシリーズの発展に力を合わせることができてうれしく思う」と、喜びを語ったロッティ。
「TCRブランドを運営するWSCとしては、間違いなくここ数年で最も勢いのあるモータースポーツカテゴリーを創設したと自負しており、世界のツーリングカー事情を再定義したとさえ感じている。そのベースに加えて、ウイリアムズの有する電動化の技術ノウハウを新たなシリーズで活用することは、TCRにとっても論理的なステップだと考えている」
現時点で、ETCRに向け公式に参加をアナウンスしているのはセアトのモータースポーツ部門であるクプラ・レーシングのみとなっているが、今後はドイツ勢を中心に多くのマニュファクチャラーが関与を表明するとみられている。

