すると日曜決勝のオープニングラップでは、初搭載のペナルティ・ウエイトがてきめんに効果を発揮し、ポールシッターのペーニャは高速バンクの1コーナー進入でマシンが曲がらず大きくワイドラン。6番手にまでポジションを落とすと、ノーウエイトの王者アルドゥソがオープニングラップで前方のマシンを全車仕留めて首位に浮上する。

 さらに、ポジション死守の2番手ロッシに続き、3番手にはホンダのリサッティをかわしたシトロエン・トタル・アルゼンティーナのファクンド・チャプル(シトロエンC4ラウンジ)が上がってくる。

 またこのオープニングラップでは、2016年王者のアグスティン・カナピノ(シボレーYPFクルーズ)を不運が襲い、タイヤバーストによるスピンで戦線離脱。早々にピットインを強いられる事態となる。

 1周目のミスを挽回したいポールシッターのペーニャは、序盤に軽いコンタクトをともないながらシトロエンのチャプルを仕留めて3番手に上がってくると、その後はペーニャ、チャプル、リサッティの三つ巴でポジションを入れ替える展開となりながら、上位勢はこう着状態に。

 すると20周目にホンダ・レーシングの残る2台、ファン-アンヘル・ロッソとホセ-マニュエル・ウルセラがチームメイト同士で絡んでクラッシュとなり、セーフティカーが導入されることに。

 24ラップのレースは残り1周の超スプリントで再開となり、車間の詰まった上位勢は2番手ロッシが最終コーナーから首位のアルドゥソにピタリとつけスリップストリームに入ると、そのまま1コーナーバンクにテール・トゥ・ノーズのまま進入。

 旋回からの高速ブレーキングとなるターン2に向けトヨタ・カローラをインに振ったロッシは、見事なダイブを決め首位浮上に成功。そのまま大逆転でトップチェッカーをくぐり、ウエイトを搭載するマシンを巧みに操り今季2勝目を獲得してみせた。

 2位アルドゥソ、3位ペーニャに続き、4位にはトヨタの僚友ジュリアン・サンテロが入り、ホンダのリサッティが続くトップ5に。この結果、ペーニャが88ポイントで選手権首位をキープ。2位アルドゥソの72ポイントに対し、3位ロッシが64ポイントに詰め寄っている。

 続くSTC2000の第6戦は7月20〜21日開催。アルゼンチン北西部、アンデス山麓のふもとに位置する標高1000m越えのサルタのトラックで争われる。

この1コーナーから2コーナーへと続く高速バンク区間が最終周のドラマを生んだ
24周目の劇的決着で今季2勝目をマークしたマティアス・ロッシとトヨタ・カローラ
この勝利で、選手権でも上位2台のルノーに迫るランキング3位に浮上している

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