続くレース2はオープニングからアクシデントが続発し、今季最大級と言えるクラッシュも発生。その機会を最大限活用したのがレース1を14位で終えていたバリチェロで、レース序盤にバルデノ・ブリトー(プラティ-ドナウジ・レーシング)、セザール・ラモス(ブラウ・モータースポーツ)のクラッシュが発生した時点でSC導入を見越し、ピットウインドウ前ながらいち早くタイヤ交換と給油へと向かう。

 この戦略変更の決断が功を奏し、ライバル勢のルーティンピットを前に首位浮上に成功すると、リバースの3列目からスタートしていたリカルド・マウリシオ(ユーロファーマRC)を抑えてレースを支配。

 終盤には女性ドライバーのビア・フィゲレイド(イピランガ・レーシング)とペドロ・カルドゥソ(ホットカー・コンペティシオス)のクラッシュで再びのSC導入となり、マウリシオにもポジション奪還の好機が訪れるも、背後のガブリエル・カサグランデ(クラウン・レーシング)のチェックに神経を使い、バリチェロ逆転はならず。1秒325のマージンでバリチェロがトップチェッカーをくぐり、今季3勝目を手にしている。

「息子たち(長男エドゥアルド、次男フェルナンド)の前で勝利を飾れて良かったよ。彼らも僕のレースに全力で参加してくれて、良い戦略的判断が下せたのは本当にクールな出来事だった」と、意外な参謀の存在を称えた2014年SCB王者のバリチェロ。

「ここでの勝利は、タイトルを考える上で重要な鍵になりそうだ。キャリア最高の戦略を駆使し、チームも完璧な作業で応えてくれた。ピットアウトするときにはライバルたちが続々と入ってくるのが見えて、マシンの中でひとりお祝いの言葉を上げていたよ」

 選手権首位でシリーズ3連覇を狙うダニエル・セラ(ユーロファーマRC)も8位と5位に入り、191点でランキング首位をキープ。2位に175点でマウリシオ、3位に169点のカンポスが続き、バリチェロはそのカンポスに1点差の168点でランク4位となっている。

 SCBストッックカー・ブラジルの2019年シーズン第7戦は、8月25日にインテルラゴスで開催される高額賞金“ミリオン・レース”となり、ルーカス・ディ・グラッシを筆頭に多くのゲストドライバー参戦が見込まれている。

リバースグリッドのR2は、オープニングからクラッシュが発生し、都合3度のSCが発動
終盤まで首位バリチェロを追ったリカルド・マウリシオだが、わずかに届かず
昨季の”ミリオン・レース”覇者ルーベンス・バリチェロが弾みをつける今季3勝目をマーク
パルクフェルメで息子と抱き合うバリチェロ。エドゥアルド君が意外な貢献を果たした

本日のレースクイーン

優羽ゆうは
2025年 / スーパー耐久
LOVEDRIVE RACING
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円