イン側のウォールにヒットしたのち、続く2コーナーのアウト側に弾かれたマシンは右リヤタイヤを吹き飛ばしながら横転。さらにイン側に弾かれ、シェルカラーのマスタングは横を向いたままストップした。

 幸い、自らシートベルトを外して車外へ脱出したマクローリンだが、すぐ脇を通過していたポール争いのライバル、SVGもマシンを止めて駆け寄り無事を確認。しかし、このクラッシュによるインパクトは42.7Gを記録しており、マクローリンはすぐさまトラックサイドの医療センターで脳震盪テストを受けた。

「スコットは医療チームによって徹底的に検査され、SCAT-5脳震盪テストが完了しました」と、すぐさま声明を出したVASC医療デリゲートのカール・リー医師。

「その後、ゴールドコースト大学病院でMRIを含むさらなる検査を受けており、彼の健康状態は完全にクリアとされました」と、レース後にも容体が続けてアナウンスされ、マクローリン自身もSNSを通じて「マシンから自力で降りられたのは、VASC安全規定のおかげだ。僕を助けてくれたマーシャルやカール医師、そしてマシンを止めて身を案じてくれたシェーン(-ヴァン・ギズバーゲン)にもありがとうを言いたい」と発信し、ファンを安心させるコメントを残した。

 この事故により17号車も日曜レースを回避する形となり、午後のレース2はポールの97号車SVG/タンダー組と、実質3番グリッドだった888号車ウインカップ/ラウンズ組が優位な展開で連日のワン・ツーを達成。前日にはフレッシュタイヤを履きながらウインカップ組に勝利を譲ったSVGが、タンダーとのタッグで初勝利を飾っている。

 一方、すでに大学病院を出て自宅へと戻ったマクローリンだが、次戦11月8~10日開催の第14戦サンダウン500を前にふたたび検査が予定されており、その結果次第でレース出走可否の判断が下される。

日曜R2のオープニングラップでは、トッド・ヘイゼルウッドのミスから多重クラッシュが発生
17号車のシャシーは再生不可の判断が下され、DJR陣営は新造シャシー製作を強いられることに
MRI検査後に再びパドックに現れたマクローリン。「肩と首に痛みはあるが、家族のためにも無事を感謝したい」

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