「3台体制を敷くのがチームとして適切なモデルになるか不透明だという意見もあるが、他の誰が何を言おうと気にしない。それが可能か不可能かは、我々が一番よく理解している。望みはただひとつ、チームはジェームスを必要としていて、その実現は目前だった」

 ライアンCEOはまた、2019年までケリー・レーシングに所属したシモーナ・デ・シルベストロにも接触しており、2020年はポルシェのファクトリー契約ドライバーとしてABBフォーミュラE選手権のリザーブ役を務める彼女に、VASCシーズン後半戦の“エンデューロ・カップ”登録ドライバーとして、コートニーとの強力なタッグを結成するプランも認めている。

■フルフェイス型防護マスクを開発し、医療現場を支援

 そのリクルート活動と並行して本拠地メルボルン州ダンデノンのワークショップでは、パンデミックが進行するCOVID-19対策として第一線の医療従事者(HCW)に向けた、重要な健康保護デバイスの製造を開始している。

 このプロジェクトはスーパーカーのメディカル・デリゲートを務めるカール・リー博士と共同で、PPEと呼ばれるフルフェイス型防護マスクの設計開発を進めているもので、可能な限り迅速に全豪への供給を開始したい意向だ。

「今は困難な時期であり、オーストラリア人は皆できる限りのことをする必要がある。我々は幸運な立場にあり、レーシングファクトリーの業務を変化させ、医療従事者と患者を支援することができる」と続けたライアンCEO。

「我々のエンジニアのひとりも、家族がイタリアで隔離生活を強いられている。ウイルスの問題は全員の“ホーム”で起きているんだ。博士と共同で水中シュノーケリングマスクをベースとしたHCWの換気マスクを設計開発し、製造には3Dプリンターを活用した」

「複雑なものを開発するのではなく、3Dプリント・アダプターと簡単に交換可能なP2フィルターを備えた費用対効果の高いマスクを大量生産して、リスクの高い最前線の医療従事者に直接届けることができるはずだ」

エレバス・モータースポーツCEO兼チームマネージャーを務めるバリー・ライアン
いわゆる飛沫感染の”エアロゾル”対策用防護マスクを製造。開発にはドライバー陣も参加した

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