「現時点ではCOVID-19がスポンサーシップに影響を与えているため困難な状況ではあるけれど、現在その問題解決に取り組んでいて、無事2021年のWTCRに参加できることを願っている」と続けたミシェル。
「WTCRにエントリーできたら夢の実現になる。なぜなら、世界最高のツーリングカードライバーたちと対戦することは本当に本当に、素晴らしいことだから!」
現時点でカレンダーに名を連ねている8つのイベントのうち、ふたつのトラックで走行経験があるミシェルだが、シリーズフル参戦が決まった場合も「2021年は学習のシーズンになる」と考えている。
「知らないトラックがたくさんあるから、1年を通じて学びの季節になるでしょうね。それでも大きな進歩を遂げ、できるだけ多くの経験を積むことができればと思っている」
直前のスケジュール改訂で、2021年の開幕戦は6月のドイツ・ニュルブルクリンクに変更されたが、マイクとミシェルにとってノルドシュライフェは勝手知ったるトラックであり、世界的な名声と難攻不落の伝説を持つ全長25.378kmのコースについて充分な知識を有している。
「それはそれは素晴らしいトラックよ。もちろん、私たちが知っている場所でドライブし、世界戦デビューを飾れるのは素晴らしいことね。だからこそ、私たちがその場に居ることが可能になるよう願っているわ」
一方、1月29日付でWTCRの公式燃料サプライヤー契約を締結したP1レーシング・フューエルズは、2021年シーズンから15%の再生可能成分を含む燃料を導入する予定だ。
「この契約は、WTCRにバイオ燃料を導入するため定義したロードマップに記されているように、シリーズで100%持続可能な燃料を使用するための重要な第一歩になる」と語るのは、FIAでツーリングカー・コミッション理事を務めるアラン・ゴウ。
「彼らP1レーシング・フューエルズは、WTCR向けの特注燃料を完成させただけでなく、継続的なコスト削減策の一環として限られた予算内での供給を実現してくれた。シリーズのエキサイティングな新時代に向け、トラックでの高い性能と経験豊富で信頼できるパートナーの支援を引き続き期待している」
この15%の非化石燃料ベースはバイオエタノールに由来し、P1レーシング・フューエルズとして将来的には100%のバイオ燃料供給を目指していくという。