その後、天候の好天に伴ってベルトンもエンジニアに向け初のフィードバックを行うと、3月17~18日にはスペインに移動してディファレンシャル、ダンパー、空力バランスのセットアップ作業を敢行。開発チームは、予選シミュレーションと完全なレース距離を越えるロングランのデータも手にすることができた。

「我々としては、すでに初回のカステッリョで新しいマシンに対し肯定的な印象を得ていたからね」と、新車への自信をにじませたプロジェクトマネージャーのアンドレア・ミロッコ。

「その感触は、今回のヴァレルンガとアラゴンでも続くことになった。2度のテストではその絶対的な信頼性をもとに約3000km以上を走破し、新型車両開発の優れた基盤を確立することができた」と続けたミロッコ。

「また、ふたりのドライバーがフィードバックで団結し、お互いをうまく補完し合っていることもポジティブな要素だ。我々はこの『アウディRS3 LMS』のさらなるテストプログラムを順次、進めていく予定だ」

 2021年のWTCRシーズン前半戦はこのアウディRS3 LMSの実戦テストにも位置付けられ、ベルギーのComtoyou Racing(コムトゥユー・レーシング)が4台のマシンを投入する。そのレースデビューに先立ち、プロモーターのWSCによるBoP(バランス・オブ・パフォーマンス)テストを受ける計画で、この2代目サルーンの空力中心と重心位置の値を算出する予定。アウディスポーツとしても早ければ5月1日のTCRホモロゲーション取得を目指している。

「絶対的な信頼性をもとに約3000km以上を走破し、開発テストの優れた基盤を確立することができた」とアンドレア・ミロッコ
「絶対的な信頼性をもとに約3000km以上を走破し、開発テストの優れた基盤を確立することができた」とアンドレア・ミロッコ
WTCR世界ツーリングカー選手権でレギュラーを務め、新型モデル開発の重責も担うフレデリック・バービッシュ(右)
WTCR世界ツーリングカー選手権でレギュラーを務め、新型モデル開発の重責も担うフレデリック・バービッシュ(右)

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