昨季はチームメイトで同じホンダをドライブしたエルガードに対し、再三のアタックを仕掛けたディフェンディングチャンピオンだったが、プジョー308 TCRの牙城を崩すことはできず17周のチェッカーを迎え、チャンピオンが初戦表彰台を逃す無念の結果に。

 その前方は一切の波乱もなくレース距離を走破し、マグヌッセンが幸先良く先勝を収めて、シルベストとともに新型クプラのデビュー戦でワン・ツー・フィニッシュを飾っている。

 続くレース2は前戦トップ8のリバースグリッドが採用され、現チャンピオンの僚友ケン・バッハがポールから発進したものの、スタート直後には6番グリッドだった王者ジェンセンと、9番手発進のレース1勝者マグヌッセンがすぐさま先頭へと躍り出る。

 4周目までなんとか首位をキープしたシビック・タイプRだったが、5周目の攻防でデンマーク国内のDTC(Danish Thundersport Championship)2018-2019年連覇の実績を持つジェンセンに対し、F1はもとより長く耐久シーンで活躍してきた経験豊富な男が仕掛け、マグヌッセンが首位奪取に成功する。

 そのまま18周を走破して週末2度目のトップチェッカーを受けマグヌッセンが連勝。2位ジェンセンに続き、最後の表彰台には終盤でマイケル・マルクセン(プジョー308 TCR/マルクセン・レーシング)を仕留めたエルガードが続いている。

 そして最終のレース3は、ここまでの2ヒートで獲得した総合ポイント順でグリッド位置が決められると、ここでもポールシッターとなったマグヌッセンは24周のレースでふたたびの“ライト・トゥ・フラッグ”を決め3連勝を達成。ジェンセンとエルガードを従えて、開幕ロケットダッシュに成功した。

 これにより、ランキング2位の王者ジェンセンに対し28点差の大量リードを築いたマグヌッセンは、選手権首位で7月3~4日の第2戦FDMユランリング戦を迎える。

今季からプジョー308 TCRにスイッチしたキャスパー・エルガードは、3戦連続3位表彰台と気を吐いた
初代シリーズ王者のキャスパー・H・ジェンセン(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR/Massive Motorsport)は、表彰台を逃したR1の結果が響く形に

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