翌日に開催された第13戦の予選ではストフェル・バンドーン(メルセデスEQフォーミュラEチーム)がポールポジションを獲得し、ニッサン・e.ダムスのローランドが2番手につけ、前日の第12戦で表彰台を獲得したリンが3番手に続いた。
同じく45分+1周で争われる決勝レースのスタートでは、バンドーン以下のトップ3はクリーンな出だしを見せ予選順位どおりにターン1を通過していく。
しかしその直後、4番手につけていたデ・フリースがターン10のヘアピンで3番手リンをオーバーテイクしポジションを上げる。3番手に浮上したデ・フリースは、ローランドが1回目のアタックモードアクティベートゾーンに進んだことで2番手にポジションアップを果たす。
これでメルセデスEQフォーミュラEチームがワン・ツー体制を築くが、デ・フリースのアタックモードアクティベートゾーン進入で再び順位は逆転、ローランドが2番手となる。
レース残り36分にはレネ・ラスト(アウディスポーツ・アプト・シェフラー)とブエミが接触してしまい、ラストのマシンフロント部分が大破、コース上にストップしてしまったことでセーフティカー(SC)が導入された。
コースがクリアになると主導権を握ったのはメルセデス勢となり、バンドーンがレースをリードし、3番手デ・フリースは再びローランドをオーバーテイクして2番手にポジションを上げる。11周目には、ロッテラーと接触したアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(DSテチーター)がターン1でマシンを止め、2度目のSCが導入された。
そして、SCの隊列が完成しホームストレートを通過するタイミングで、なんとルーカス・ディ・グラッシ(アウディスポーツ・アプト・シェフラー)がピットレーンを走行、SCの速度のよりもピットレーンの制限速度のほうが速かったためトップでコースに復帰する形となった。
レースが再開されると、ヘアピンで3番手ローランドが2番手バンドーンにアタックするも、バンプでロックアップしたローランドがバンドーンの右サイドに突っ込んでしまい両者大幅にポジションを落としてしまう。
このアクシデントで2番手に浮上したデ・フリースが16周目にディ・グラッシをかわしてトップに浮上するも、再びディ・グラッシがアタックモードを使用して首位の座を奪還する。2番手となったデ・フリースは直後にアタックモードを使用したリンにもかわされてしまい3番手に後退となった。
レースはその順位のままチェッカーが振られ、ディ・グラッシがSC中の奇策で逆転優勝かと思われたが、SC中のピットレーン通過時にピットボックスに停止しなかったことに対してドライブスルー・ペナルティが科され、納得できずにペナルティを消化しなかったためディ・グラッシは順位降格となったが、その後失格処分が下されている。
この結果レースを制したのはリンとなり、嬉しいフォーミュラE初優勝を飾った。2位にはデ・フリースが続き、3位はミッチ・エバンス(ジャガー・レーシング)という表彰台に。
現在のドライバーズランキングは1位がデ・フリースとなり、2位ロビン・フラインス(エンビジョン・ヴァージン・レーシング)、3位はサム・バード(ジャガー・レーシング)。チームランキングはエンビジョン・ヴァージン・レーシングが1位につけている。フォーミュラEの次戦は8月14~15日にドイツ・ベルリンで最終戦となるダブルヘッダーレースが開催される予定だ。


