続くレース2では暫定ポールからスタートを切ったブッチャーが、60kgものサクセスバラストを搭載しながらも奮闘。イングラムやジョシュ・クック(FK8型ホンダ・シビック・タイプR/BTCレーシング)らを抑え切り連勝を飾ると、2位に入ったクックはレース後の再車検で『最低地上高違反』が発覚しレース除外処分に。
これでイングラムが連続2位となり、選手権リーダーのアシュリー・サットン(インフィニティQ50BTCC/レーザー・ツールズ・レーシング)を最後まで封じたターキントンが最後のポディウムに滑り込んだ。
「今週末は本当にパーフェクトだった。レース1のスタートで首位を維持できないだろうと予測していたが、その後はヒュンダイをパスするペースがあって良かったよ」と、大成功のレースウイークを振り返ったTOYOTA GAZOO Racingのブッチャー。
「レース2ではバラストが満載の状態だったが、チームはなんとかカローラをパフォーマンスウインドウに入れてくれて、そのハンドリングの良さには驚いたよ。実際に重さを感じたが、それほどの害はなかったんだ。SWMメンバー全員の努力に報いる結果が残せて、特別でほぼ完璧な週末になったね」
そしてリバースグリッド採用のレース3は最前列発進のロイドを逆転したジェイク・ヒル(フォード・フォーカスST/MBモータースポーツ・アクセラレーテッド・バイ・ブルー・スクエア)が前戦に続く今季2勝目をマーク。サットンが3位に入り「あまり好きなスタイルではないが、今はすべてのレースでポイントを獲得することが重要」と、36点もの大量アドバンテージを築いている。
一方、デビュー戦を25位完走で終えたジョーダンのカローラ・ハイブリッドは、このレース2で最速ラップを記録するなどデモンストレーションの一環ながら卓越したパフォーマンスを披露。2022年の本格導入に向け貴重なデータを稼いでいる。
これでいよいよ残り2戦となった2021年BTCCは、2週間後の10月9~10日にドニントンパークで最後から2番目のレースウイークエンドを実施。そして10月23~24日にはブランズハッチの“GPレイアウト“戦でチャンピオンの行方が決することとなる。