かつてアイルトン・セナにも憧れ、ポルシェを愛する小林にとって、モナコでのスーパーカップ出場は、ぜひ叶えてみたい夢。悩んだ末、モナコ出場のオファーを受けることにした。

「いま、モナコで走るには3つの選択肢があります」と小林は言う。

「一昨年、久保田克明さんが優勝したグランプリ・ヒストリックはF1の前週なので、F1のレースウイークで走るためには、ひとつはF1ドライバーになること。もうひとつは、GP2かGP3に出場すること。このふたつはどうやっても実現できません」

2015年モナコでのポルシェ・モービル1・スーパーカップ
2015年モナコでのポルシェ・モービル1・スーパーカップ

「でも、ポルシェ・モービル1・スーパーカップならそれを実現できます。ポルシェが大好きで、セナが愛したモナコを走ることができるなんて、本当にスペシャルなことです。ただただ、そのレースに走りたい! という夢をもう少しで叶えられそうです」

 モータースポーツへの飽くなき情熱で、本業をおろそかにせず寝る間を惜しんで毎晩のように師匠である織戸学の『130R YOKOHAMA』へ通い、シミュレータートレーニングを積み速さを磨いている小林。今回も「チームとの交渉をマネージャーなどを通さず、フライト、レンタカーやホテルの手配などをすべて自分で交渉しています」という。その姿勢は、織戸をはじめ仲の良いプロドライバーからも高く評価されている。

 果敢な挑戦で“夢”を叶え続ける小林。世界最高峰であるポルシェ・モービル1・スーパーカップでの上位フィニッシュは非常に険しい関門だが、ジェントルマンドライバーの“日本代表”として、モナコでの健闘を祈りたい。

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