かつてはメルセデスAMGのドライバーとして2006年から2012年シーズンまでDTMドイツ・ツーリングカー選手権に参戦した彼女は、2012年には当時のウイリアムズF1と契約を結び、開発ドライバーとして2014年、2015年と複数回のフリープラクティスでFW36、FW37をドライブ。しかしレースドライバーとしてのF1デビューは叶わぬまま、2015年を最後に現役ドライバーからの引退を表明していた。

 その当時を回想した夫のトトは、自身もディレクター職を務めていた2014年当時に、ウイリアムズF1のレギュラードライバーだったフェリペ・マッサと比較しても「実際のところ、彼女とフェリペはコンマ数秒の差だった」と振り返った。

「それでも彼女の最後のチャンスは断たれた。当時のウイリアムズには、その呼びかけをする勇気がなかったんだ」と『Financial Times』に語ったトト・ウォルフ。

 その後、スージーとマッサとの不思議な因縁は続き、チーム代表と契約配下のドライバーとして戦ったフォーミュラEでは「わずか4年前、私たちがチームとして直面する課題の規模を、その当時は知る由もなかった」と、彼女自身もここまでの道のりに存在した苦労を認める。

「それほど厳しい状況だったからこそ、私たちは互いに築き上げた回復力、信念、信頼、つまり後方でのレースから一貫して勝利とタイトルを求めて戦うようになったんだと思う」と続けたスージー。

「でも改めて(チームオーナーの)ジルド・パストール、あなたのビジョンとチームへの信頼に感謝しています。また、アレハンドロ・アガグとフォーミュラEのみんなにも、この4シーズンにわたる素晴らしいレースを本当にありがとう」

「そして最後に、私のチームであるベンチュリFEに。これほど才能とモチベーションのある集団を率い、チームを代表することができたのは本当に光栄でした」

 2023年から新車両規定“Gen3”を導入してシーズン9を迎えるシリーズだが、マセラティ参入の側ら、メルセデスも新時代幕開けを前にチャンピオンシップからの撤退を表明している。

メルセデスAMGペトロナス・フォーミュラワン・チームの代表を務めるトト・ウォルフ(左)の妻でもある
メルセデスAMGペトロナス・フォーミュラワン・チームの代表を務めるトト・ウォルフ(左)の妻でもある
そのスージーは、チーム代表としてフェリペ・マッサを招聘しチームの底上げも図って来た
そのスージーは、チーム代表としてフェリペ・マッサを招聘しチームの底上げも図って来た

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