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海外レース他 ニュース

投稿日: 2017.03.15 06:01
更新日: 2017.04.25 17:40

TOYOTA GAZOO Racing 2017年NASCAR第3戦ラスベガス レースレポート

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海外レース他 | TOYOTA GAZOO Racing 2017年NASCAR第3戦ラスベガス レースレポート

2017年3月13日(月)
TOYOTA GAZOO Racingプレスリリース

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第3戦ラスベガス
マーティン・トゥルーエクス・Jr.が3ステージ制覇!
“トヨタ・カムリ”カップ・シリーズで今季初勝利

 NASCAR第3戦の舞台は米国西部ラスベガスへ。カップ・シリーズではマーティン・トゥルーエクス・Jr.がレースを支配。全3ステージを制して今季初勝利を挙げた。

 カップ・シリーズでの全ステージ制覇は初。エクスフィニティ・シリーズでは上位を争ったダニエル・スアレツが3位、カイル・ブッシュが7位フィニッシュを果たした。

Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第3戦 Kobalt 400
開催日:3月12日

 3月12日(土)、米国西部ネバダ州ラスベガスのラスベガス・モーター・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第3戦「Kobalt 400」が開催された。

 米国東部で戦われてきた開幕からの2戦を経て、舞台は米国西海岸へと移った。ここラスベガスはカイル・ブッシュの出身地であり、2009年に勝利。トヨタ勢ではマット・ケンゼスも2013年に勝利を挙げている。開幕からの2戦で勝利は逃したものの、着実に調子を上げてきているトヨタ勢の活躍に期待がかかった。

 予選ではマーティン・トゥルーエクス・Jr.が最前列2番手を獲得。その後方4番手にケンゼス、ルーキーのエリック・ジョーンズとカイル・ブッシュが8、9番手。今季よりフル参戦となったダニエル・スアレツが11番手。デニー・ハムリンが15番手とトヨタ勢は好位置につけて決勝に臨んだ。

 午後12時48分、1.5マイルオーバルを80周、80周、107周の3ステージ計267周(400.5マイル:約640km)して競われる決勝レースがスタートした。

 2番手スタートのトゥルーエクス・Jr.はポールポジションから首位を逃げるブラッド・ケゼロウスキー(フォード)を追走。ステージ1終盤にクラッシュ車両により発生したイエローコーションからの再スタートで首位を奪うと、そのままステージ1を制した。

3ステージ全てを制し今季初勝利を挙げたマーティン・トゥルーエクス・Jr.
3ステージ全てを制し今季初勝利を挙げたマーティン・トゥルーエクス・Jr.

 ステージ1ではカイル・ブッシュが8位、ケンゼスが9位に入りポイントを獲得。ステージ2ではトゥルーエクス・Jr.が快走を見せ、首位を独走。ステージ終盤までイエローコーションが出なかったこともあり、一時は2位に3秒以上の大差をつけた。

 その勢いでステージ2もトゥルーエクス・Jr.が制覇。ステージ3も再スタートから85周にわたってグリーンフラッグ下でのロングランとなり、トゥルーエクス・Jr.は首位をキープしたが、終盤はタイヤが厳しくなりケゼロウスキーの先行を許すことに。それでも大きく離されることなく、2位で逆転のチャンスを待った。

 終盤、オイル漏れ車両により出されたイエローコーションから残り9周で再スタート。トゥルーエクス・Jr.はぴたりと首位のケゼロウスキーに貼り付き、残り2周でインに入って並びかけると、一気にパスし首位奪還。

 ファイナルラップ、ケゼロウスキーの車両はトラブルに見舞われたか突然スローダウン。すぐ後方の4位につけていたカイル・ブッシュがこれをかわした直後に他車と接触。カイル・ブッシュはスピンを喫し、どこにもぶつからなかったもののピットレーン方向へコースオフし大きくポジションダウン。

 首位を行くトゥルーエクス・Jr.はトップでチェッカー。トヨタにとって今季初、そして1月に米国で発表され、今季より投入された2018年型”トヨタ・カムリ”にとって初の勝利をもたらした。

 また、全267周中150周で首位を走行したトゥルーエクス・Jr.はステージ1、ステージ2を含む3ステージ完全制覇。今季より導入された3ステージ制のシリーズレースで、カップ・シリーズで初めてとなる3ステージ制覇による勝利を飾った。

 これでトゥルーエクス・Jr.は”プレーオフ”進出をほぼ確実なものとし、今大会獲得可能な最大の60ポイントと、7ポイントのプレーオフポイント(プレーオフ中に持ち越せるポイント)を獲得した。

 ハムリンが6位、ケンゼスが9位とトップ10フィニッシュ。エリック・ジョーンズがルーキー勢最上位の15位でチェッカーを受けた。カイル・ブッシュは22位に終わった。

 次戦第4戦は3月19日(日)、米国南西部アリゾナ州エイボンデールのフェニックス・インターナショナル・レースウェイで行われる。

ドライバー マーティン・トゥルーエクス・Jr.:
「全ステージ制覇での勝利を初めて果たし、新型”トヨタ・カムリ”に初の勝利をもたらすことが出来て嬉しい。昨夜多くの変更作業をこなしてくれたチームに感謝したい」

「今日の”トヨタ・カムリ”とTRD-USA製エンジンは信じられないほど速かった。ステージレースは毎周全力で走る必要があり、タフで難しい」

「終盤は最後のタイヤセットでロングランを強いられ、ブラッド(ケゼロウスキー:フォード)の先行を許してしまったが、最後まで諦めずに戦い続けた」

「素晴らしいチームと共に勝てて良かった。この勢いを維持して戦って行きたい」


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