Mobil 1™を国内で販売するEMGマーケティング合同会社は24日、富士スピードウェイで”日本最速リムジン”の試乗体験会を開催。抽選で選ばれた参加者たちが元祖・日本一速い男こと星野一義氏のドライブを体感。また、急きょオートスポーツweb編集部員も日本最速のドライビングを体験した。
この体験会は、先日同社が公開したPR動画内に登場するリムジンに実際に試乗し、星野氏のドライビングを体感してもらうべく行われたもの。抽選の結果、5名の方が試乗会に当選。富士スピードウェイで星野氏のリムジン走行を体験することとなった。使用されるリムジンは動画にも登場したスカイラインV37で、ホイールなど一部パーツがインパル製に交換された特別仕様のクルマだ。
試乗会当日の富士スピードウェイは雲が広がる天候だったものの、時折日差しが差し込み過ごしやすい陽気となった。また、前日に降っていた雨の影響もなく、路面はドライコンディションで試乗会には最適な路面状況となっていた。参加者たちは簡単なブリーフィングを受けた後に星野氏とともに記念撮影。その後、メインイベントであるリムジンに同乗。元祖・日本一速い男のドライビングで富士スピードウェイを2周(ホームストレート通過は1度のみ)した。
走行を終えた参加者からは「感動のひとこと。それしかないです」、「走行中、ずっと星野さんと会話をしていました。こんなに長く星野さんと話せる機会はありませんから」と星野氏が操るクルマに同乗できたことに感動する声や「ブレーキを多用されなかったので、あまり体が前後に揺れなかった。まさにリムジンのようでした」、「あれ以上の速度域で戦うことを生業とするレーシングドライバーをもっと尊敬するようになりました」とプロドライバーのテクニックに圧倒されたという感想が聞かれた。また、自身の試乗体験を終えた後も星野氏操るクルマに熱い視線を送り、写真撮影を行なっていた。
5名の試乗終了後、時間に余裕があるということで急きょオートスポーツweb編集部員も試乗会へ参加。仕事はもちろん、プライベートでもサーキットタクシーなどの同乗イベントに参加した経験はなく、普段サーキットを走るのはゲームのみという編集部員が日本最速リムジンを体験した。
ドアを閉めシートベルトを装着した途端にリムジンは急発進。クルマに使用されているMobil 1™のオイルが効いているのか、鋭い加速をみせ、一般道では体感し得ない速度で1コーナーへ飛び込むと、想像を超える横Gが身体を襲ってくる。ドアに膝を押し付け耐えたものの、首や腹部の筋肉はすでに限界を訴え痛み出す。
100Rはブレーキを使わずアクセルワークのみでラインを維持して、高いスピードを維持。直後に、身体にシートベルトが食い込むほどの縦Gを感じながらヘアピンへ。ここでも激しい横Gに襲われながら、ステアリングを握る星野氏を写真に収めるべく格闘。その間に、リムジンはアウト側の縁石をいっぱいまで使って立ち上がり加速。ダンロップコーナーへと向かっていった。
ダンロップへの飛び込みで再び来るであろう縦Gに身構えたが、ブレーキング中にフッとGが抜ける。すると、運転席から「まただよ」とため息混じりのひとりごと。どうやら電子デバイスが動作してしまったため、意図したブレーキングができなかったようだ。そのため、少し大回りになりながらダンロップコーナーをクリアするとテクニカルな第3セクターへ。
第3セクターは登り区間のため、リムジンではパワー不足かなと感じた直後、13コーナーで一瞬リヤがスライド。初めての感覚に声が出かけたものの、星野氏はカウンターステアと絶妙なアクセル操作で体勢を維持。そのままコース幅をいっぱいに使いプリウスコーナーへと向かっていく。
最終コーナーは早めに減速し、体勢を整え加速しながらホームストレートへ。すると「リミッターが効いちゃって、180(km/h)しか出ないんだよ。ECU替えなきゃダメだな。遅くてゴメンね」と星野氏。180km/hも十分速いですよと応じようとした瞬間、1コーナーへ向けて再び縦Gが身体を襲ってきた……。
わずか2周の同乗走行、クルマもレーシングカーではなかったものの、同乗走行を終えると運動不足気味の腹筋は早くも筋肉痛のように痛み出す。また、乗り物酔いはしにくいタイプだが、降りた瞬間には少しふらつくような感覚もあったうえ、走行中に今季の振り返りなどのインタビューを試みるつもりが、迫力あるドライビングにその余裕すら見いだせず、写真を数枚撮るのが精一杯だった。一方、星野氏は計6名分、12周の走行を終えても汗一つかいておらず、スタッフと談笑する余裕をみせていた。プロドライバーの凄さを身を持って実感する貴重な経験となった。
試乗体験会はこの1回限りの開催となったが、主催したEMGマーケティング合同会社の関係者からは形を変え新たなキャンペーンの実施を検討したい、との声も聞かれた。新キャンペーンを見逃さないよう、Mobil 1™ スペシャルサイト(http://www.emg-lube.jp/mobil1/)はこまめにチェックしたほうがよさそうだ。
■EMGマーケティングが公開した“日本最速リムジン”PR動画