2009年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第4戦
コース:富士スピードウェイ(4.563km)
予選:6月27日(土) 晴:ドライ
決勝:6月28日(日) 雨:ウェット

ルーキーの大嶋和也が2位初表彰台獲得

 フォーミュラ・ニッポンの第4戦が6月27日(土)、28日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで行われた。

 梅雨の真っ只中の開催となったが、フリー走行と予選が行われた27日(土)は好天に恵まれ、全セッションドライコンディションで行われた。
 午後1時45分からノックアウト方式で予選開始。午前中のフリー走行から好調なTDPドライバーの石浦宏明(Team LeMans)、平手晃平(ahead TEAM IMPUL)がトヨタエンジン勢を引っ張る形となり、石浦が自己最高位となる最前列2番手グリッドを獲得。平手3番手、松田次生(LAWSON TEAM IMPUL)が4番手。4列目にはルーキーのTDPドライバー大嶋和也(PETRONAS TEAM TOM'S)とチームメイトのアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が7、8番手で並んだ。
 一方で、第3戦を終えてランキング首位につけているブノワ・トレルイエ(LAWSON TEAM IMPUL)は2戦連続のQ2敗退、11番手スタートとなった。

 28日(日)は、前日までは曇りか晴れと予想されていたが、昼前から雨が降り始め、フォーミュラ・ニッポンの決勝レーススタート前にはコースは完全ウェット。ウェット宣言が出され、セーフティカーが先導する形で午後2時半に決勝レース(55周)のスタートが切られた。
 3周を終えたあと、セーフティカーがコースを離れ、本格戦がスタート。2番手の石浦はオーバーテイクシステムを使用し、首位奪取を狙ったが叶わず、2位石浦、3位平手の順位は変わらないまま序盤戦が進んでいった。

 後方では、雨を得意とするロッテラーと、11番手スタートと出遅れたトレルイエが激しい追い上げでポジションアップ。しかし、トレルイエは 15周目に突然のマシントラブルでスローダウン。チームメイトの松田も序盤4番手を争っていたが、やはりトラブルに見舞われリタイア。LAWSON TEAM IMPULはレース序盤にして2台共にレースを終えることとなってしまった。
 レースは34周目に、スピンした車両がコース上に止まってしまったため、セーフティカー導入となり、このタイミングでほとんどの車両が給油のためにピットイン。しかし、大嶋とリチャード・ライアン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がピットに入らず、首位のロイック・デュバル(NAKAJIMA RACING)に次ぐ2位、3位に浮上。これに石浦、平手が続く形で再スタートとなった。
 2位に浮上した大嶋はノーピット作戦を採り、燃料消費を抑えるためペースをコントロールしながら、後続の激しい追い上げを抑えきり、見事2位でチェッカー。フォーミュラ・ニッポン参戦1年目にして、初の表彰台を獲得した。4位には石浦、5位に平手が入り、TDPの若手ドライバーがトヨタエンジン勢の上位を占める結果となった。

2009年全日本F3選手権 第4大会(第7,8戦)
コース:富士スピードウェイ(4.563km)
予選:6月27日(土)晴:ドライ
第7戦決勝:6月27日(土)晴:ドライ
第8戦決勝:6月28日(日)雨:ウェット

第7戦国本雄資、第8戦はマーカス・エリクソンが共に2勝目
トムス勢は今季6度目の表彰台独占

 全日本F3選手権の第4大会(第7戦、第8戦)が6月27日(土)と28日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。

 27日(土)午前10時40分から15分間にわたって、第7戦の予選がドライコンディションで行われた。セッション開始前からピットロード出口で待機し、先頭を切ってコースインしていったTDPドライバーの国本雄資(PETRONAS TEAM TOM'S)がトップタイムをマーク。やや遅れてコースインしたエリクソンが1000分の1秒まで全く同じタイムをマークしたが、規定により、先にタイムを出した国本が今季3度目のポールポジションを獲得。エリクソンが2番手、TDPドライバー井口卓人(PETRONAS TEAM TOM'S)が3番手につけた。
 10分間のインターバルを経て、ニュータイヤに交換してアタックが行われた第8戦の予選では、やはり先にコースインした国本が遅い車両に引っかかり、タイムアップを果たせず、エリクソンがポールポジションを獲得。国本2番手、井口3番手となった。
 Nクラスではアレキサンドレ・インペラトーリ(ACHIEVEMENT by KCMG)が2戦共にポールポジションを獲得した。

 午後3時55分に第7戦決勝(15周)が晴天の下でスタート。ポールポジションの国本は、スタートで並びかけたエリクソンを抑え、トップで1コーナーへ。井口もエリクソンを追い上げ、2番手を争ったが、その隙に5番手スタートの嵯峨宏紀(DENSO Team Le Beausset)がこの2台をかわし2位に浮上。
 しかし、エリクソンは2周目に嵯峨をパスすると、あっという間に国本に迫り、テール・トゥ・ノーズでのバトルとなった。
 激しい首位争いは最後まで続いたが、エリクソンを抑えきった国本が今季2勝目。エリクソンが2位。8周目に嵯峨をかわした井口が3位でチェッカーを受けた。
 Nクラスでは、山本尚貴(HFDP RACING)が今季2勝目を挙げた。

 28日(日)は、昼前に降り始めた雨のために、午後12時45分からのF3第8戦(21周)は、ウェットコンディションでの戦いとなった。
 ポールポジションのエリクソンが好スタートを切ったが、2番手の国本がやや遅れ、これをかわした井口が2位で1コーナーへ。続いて1コーナーへと侵入していった国本だったが、後続車に追突され、スピン。最下位までポジションを落としてしまった。

 トップ争いはエリクソンと井口の一騎打ちとなり、中盤ペースで勝る井口がしかけるも、パスするまでには至らず、そのままチェッカー。エリクソンが今季2勝目を挙げた。井口は2位。3位には、最下位から素晴らしい追い上げを見せた国本が入り、トムス勢は前大会に続き、2戦共に表彰台を独占した。
 Nクラスでは佐藤公哉(TEAM NOVA)が優勝。今季2勝目となった。
 今大会の結果、Cクラスのドライバーズランキングでは、トムスの3人がトップ3を占めているのは変わらないものの、1位の井口から3位のエリクソンまで、僅か3点差という激戦となっている。

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