フェラーリのフェルナンド・アロンソは、オーストラリアGPで優勝したキミ・ライコネンには歯が立たなかったとして今後に向けて警戒すべき存在であると見る一方で、今の時点ではレッドブルのマシンが最速だと語った。
予選ではレッドブル勢が圧倒的な速さを見せつけてフロントロウを独占したものの、決勝では2回ストップで走り切ったライコネンが7番グリッドから優勝、アロンソが2位、タイヤに苦労したセバスチャン・ベッテルが3位という結果になった。
「もちろん、最終的に優勝できなかったのは少し残念だった」とアロンソは決勝後に語った。アロンソはレース終盤ライコネンを追ったが届かなかった。
「でもキミは素晴らしかった。ロータスのマシンもそうだ。見事なレースをした彼らを祝福しなければならない」
「(ロータスが2回ストップを成功させたのは僕らにとって)心配の種だね。ロータスはとてもいい仕事をし、キミはレースを通して素晴らしい走りをして2回ストップを成功させた。僕らは次のレースに向けて何ができるか分析する必要がある」
「でも次戦に向けクルマの準備をする時間は4日しかない。彼は次も手強いライバルになるだろう」
「僕らにはキミと戦えるだけの速さがなかった。彼はあまりにも速かったし、見事な仕事をしたと思う」
一方で、予選で強さを見せつけたレッドブルが速いのは確かであり、自分たちももっと予選ペースを向上させる必要があるとアロンソは語った。
「冬の間、ロータスがとても速いのを見てきた。今週末も彼らはとても速く、安定していた。彼らは勝利に値する」
「一方でレッドブルのクルマは今の時点で最速だ。プラクティスで1位と2位、予選で1位と2位を取っている。決勝では少しデグラデーションがあったようだが、だからといって彼らが最速でないというわけではない」
「僕らは予選での速さをもっと向上させる必要がある。そうでなければレッドブル勢が常にフロントロウを確保してしまうだろう」
優勝には届かなかったものの、ファンのためにいいレースができたとアロンソは語った。
「予選が(日曜に)延期されて悲しかった。ファンの皆はグランドスタンドでずっと雨に濡れ、風にさらされながら座っていたのに、結局僕らは走らなかったんだ。だから僕らはファンの皆に対して絶対にいいショーを披露しなければならなかった。それができたと思う。すべてのラップにアクションがあるレースだったからね。僕自身も楽しめたよ」