トヨタのティモ・グロックは、オーストラリアGPの決勝でチームメイトのヤルノ・トゥルーリがレース後のペナルティによって3位の座を奪われたことに対し、レーススチュワードを酷評している。
土曜日の公式予選においてトヨタはTF109のリヤウイングに規定違反があったとして予選タイム削除のペナルティを受けたが、これについてドライバーのグロックはトラック上でのアドバンテージはなかったと主張している。
迎えた決勝レースでは、2台ともがピットレーンスタートにも関わらず両者激しい追い上げを見せ、2位を争っていたセバスチャン・ベッテルとロバート・クビカの接触によるリタイヤのおかげもあって最終的にはトゥルーリが3位表彰台を獲得した。しかしそのトゥルーリはレース終盤、セーティカーラン中に追い抜き行為があったとして審議にかけられ、結果25秒加算のペナルティを言い渡されてポイント圏外の12位で開幕レースを終えることとなってしまった。
このときの状況について当のトゥルーリはこう述べている。「セーフティーカーが出たとき、ルイス・ハミルトンが私を追い越した。しかし、彼は直後に突然スローダウンしてコースの外側に止まろうとしたんだ。だから僕には彼が何らかのトラブルを抱えているとしか思えなかったんだ」
一方、これによりグロックのポジションは皮肉にも5位から4位へと繰り上がることとなったが、彼は今週末のトヨタが魔女狩りの犠牲者になっていただけだと怒りをこめて語っている。
「二度と今回のことについては話したくない」と、グロック。「私はF1に対してわずかながら信頼を失ってしまった」
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グロック「トヨタは魔女狩りの犠牲者になった」
