ザイテックとジャッドは、それぞれ2014年のLMP1規定に準拠した新たなエンジンの開発を行っている。
LMP1クラスのエンジン開発の経験も持つザイテックとジャッドは、来シーズンに向けて自然吸気のV8エンジンをそれぞれ開発している。
ザイテックは、フォーミュラ・ルノー3.5での技術を取り入れた4.5リッターV8エンジンを開発しており、すでにベンチテストも行っているという。ジャッドも、ザイテックとほぼ同等の4.4リッターV8エンジン『DB』の開発を行っていると発表している。
また、モータースポーツの分野でのハイブリッド技術のパイオニアのひとつでもあるザイテックは、エンジンとともにエネルギー回生システム(ERS)も供給。スーパーGT300クラスでCR-Z GTに搭載されている、ホンダとザイテックが共同開発したハイブリッドシステムをもとに開発されたERSは、14年からのレギュレーションで定められた蓄電システムの容量のうち2MJと4MJに対応するという。
ザイテックのボス、ビル・ギブソンは次のように語った。
「2014年のFIA/ACOのレギュレーションは、現実的な予算の制約の中でエンジン、エネルギー回生システム、そしてコントロールシステムを単独で供給するために、ザイテックグループ全体で開発したテクノロジーを組み合わせる素晴らしい機会となっている」
またエンジン・デベロップメンツ社のジョン・ジャッドは「プライベーターに手頃なエンジンを提供するために」LMP1のエンジン開発に取り組んでいると語っている。
「プライベーターがいる場合、彼らに対してエンジンを利用可能にしておくということが我々の意図なんだ」とジャッド。
「ダイナモ上では適切な燃料消費量を実現している。我々のエンジンは立派に仕事を果たすことができると思っているよ」
ジャッドはいくつかのカスタマーチームとエンジンについて話したという。そのうちの1チームはOAKレーシングだと見られているが、OAK側はまだ14年に使用するエンジンについての発表は行なっていない。