WTCC世界ツーリングカー選手権で2010年〜11年とチャンピオンを獲得したシボレーは、2012年限りでWTCCから撤退することを明らかにした。
4日、シボレーから発表されたプレスリリースによれば、シボレーはモータースポーツとマーケティングの戦略を検討した結果、2012年限りでWTCCから撤退することを決定したという。
シボレーは2005年からラセッティを投入しWTCCに挑戦を開始。翌年のブランズハッチ戦で初勝利を挙げ、2009年には世界戦略車のクルーズを投入。2010年にはBMWワークスとの激闘を制し、イバン・ミューラーがドライバーズタイトルを、そしてシボレーにとって初のマニュファクチャラータイトルを得ていた。
10年〜12年は主要なワークスチームとしてWTCCに参戦しているのはシボレーだけという状況となり、今季も圧倒的な強さで選手権をリードしているが、シーズン半ばで撤退の判断が下された。このタイミングでの撤退発表についてシボレーでは、ドライバーとパートナーであるレイ・マロック・リミテッド(RML)に今後のプランを検討する時間を提供するためだとしている。
シボレーのモータースポーツマネージャーとしてWTCC活動を率いていたエリック・ヌーブは今回の決定に対し、「もちろん、この決定をとても複雑な心境で受け入れている。挑戦開始から、クルーズでの2年連続タイトルに至るまで、夢のような旅だった」とコメントを残した。
「我々はGMに初めてのFIAタイトルをもたらしたことを誇りに思っているし、WTCC、RML、我々のドライバー、パートナー、そしてファンに感謝したい。今後はシボレーに3度目のタイトルをもたらすことに集中していきたい」
なお、シボレーはIZODインディカー・シリーズにおけるエンジン供給、コルベットでのスポーツカーレースなどの活動については継続して行っていくとしている。