Team KYGNUS SUNOCO
Formula NIPPON

RACE REPORT-2012/7/16

Round4-FUJI SPEEDWAY
DRIVER:LOIC DUVAL
CIRCUIT:1LAP=4.563km
RACE:55LAPS(250.965km)

 前戦から7週間ぶりの開催となった、Formula NIPPON 第4戦。梅雨真っ只中の富士スピードウェイ(静岡県)を舞台に、天候に翻弄されるレースウィークが幕を開けた。

 7月14日(土)、14:10のセッション開始を前に小雨がパラつき、ウェット宣言が出される中でスタートした予選Q1。しかし路面自体はさほど雨の影響を受けておらず、全車スリックタイヤを選択してコースイン。この20分間でのQ1における18台中上位13台がQ2へ進出できる。デュバルは途中の赤旗中断を受けてピットに戻ると、タイヤをニュータイヤに交換。セッション再開でコースインし、アタックの結果、7番手を獲得。無事Q2に駒を進めた。

 Q2は14:46~14:53の7分間。雨は上がり、ドライコンディションのもとで行われた。空模様が不安定な状態には変わりなく、開始後雨が降ってこないうちにと早々にコースインし、アタックを開始。しかしデュバルはQ1からのタイムアップを図ることができず、10番手でセッションを終え、Q3進出は叶わず。ここで予選終了となり、決勝レースのスターティンググリッドは他車のグリッド降格を受けて1つ繰り上がり、9番手からスタートすることとなった。

 7月15日(日)、朝から雨が降ったり止んだりのぐずついた空模様の一日となった。スタート時の気温26℃、路面温度33℃。グリッドに着いた頃には雨は上がっていたものの、14:00のフォーメーションラップスタート時刻が近づくと雨が降り始めた。しかしデュバルは他のほとんどの車と同じようにスリックタイヤのままスタート。1周のフォーメーションラップを終え、いよいよ決勝レースがスタート。中盤の集団に埋もれて前に出られなかったデュバルは、1周目で12番手に順位を落とし、レース前半はペースを上げられず苦しい展開に。雨は時折強くなりながら、徐々にコース上をウェットに変えてゆく。2つポジションを上げて10番手を走行していた25周あたりで、雨脚が強まった。ここで数台のマシンがピットに入り、ウェットタイヤへの交換を行うが、上位陣はいずれもスリックタイヤでの走行を続けた。デュバルも同様に、雨脚は程なくおさまるだろうという予報から、濡れた路面をスリックタイヤで走り続けることを選択。それどころかこの厳しいコンディションで他車がペースを上げられないところに、デュバルは逆にどんどんペースを上げて行く。ピットストップはなるべく後半に引き伸ばすという作戦通り、41周を終えてピットイン。タイヤ交換は行わず、給油のみを行って10番手でコースへ戻る。44周に他車のピットインで7番手まで順位を上げると、47周のストレートから1コーナーにかけて前車を2台かわして5番手に浮上。その後は前車と僅差で数周に渡って4番手争いのバトルを繰り広げ、雨脚が再び強まった53周、とうとう前に出て4番手に。そのまま55周を走り切ってチェッカーを受け、5ポイントを獲得した。

⇒ロイック・デュバルのコメント:
「一言で言うと、難しいレースでした。そう良いとも言えない状態で幕を開けたレースウィークでしたが、予選、決勝の前半、雨の降っていない時のドライコンディションでの感触がいまひとつ決まってなかったです。今回はこれがなぜそうなるのか原因が分からず、悩み所でした。でもいったん雨が降り始めるとどんどんタイムアップできて、少しずつ追い上げながら、その過程でバトルをしつつ見せ場も作れたと思います。作戦もとても良かったと思います。スタートの順位は満足のいかないものでしたが、4位でフィニッシュして貴重なポイントを取れて良かったと思います。後半は本当に楽しんでレースができました。ただここ富士のセットアップは、ここまでのもてぎ、オートポリスのようには決まっておらず、この原因を解明しなければなりません。次のもてぎではもっともっと速くなっていると思いますので、次戦も期待して下さい。」

⇒土屋武士 監督のコメント:
「開幕前のテストでロイックが乗車できていないので、今回がチームとして初めて富士を走行したのですが、走り始めからあいにくの雨天でドライでのメニューが試せず、このことが最後まで尾を引いてしまったのかなと思います。予選のQ2敗退は残念でしたが、ウェットの状態では問題なく速いタイムで走れることは分かっていたので、できる限りの準備をして決勝に臨みました。レース序盤はドライだったので順位的にも沈んでしまっていましたが、中盤になると僕らにとってはまさに“恵みの雨”が降ってきたおかげで、状況は好転しました。雨量によってタイヤをどうするかというのは、予めロイックとも話をしていたので、多少ウェットになっても迷わずそのままコースに留まる選択をしました。4位までの追い上げは素晴らしかったと思います。しかし優勝するにはチーム全体としてまだ何かが足りないというポジションですので、そこをしっかり埋めて次戦に臨みます。応援ありがとうございました。」

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