F1イタリアGPを前にジャンカルロ・フィジケラにフェラーリのシートを譲る形となったルカ・バドエルは、「シートを失ったのはメディアとシーズン中のテスト禁止により満足な戦いができなかったため」と語っている。

 ハンガリーGPで負傷したフェリペ・マッサの代役としてバレンシアでのヨーロッパGP、スパ-フランコルシャンでのベルギーGPに出場したが、いずれも予選、決勝とも最下位。約10年ぶりの復帰は惨めな結果に終わった。ヨーロッパ、ベルギーではチームメイトのキミ・ライコネンが16ポイントを獲得したのに対し、バドエルはゼロ。メディアの中には“Look How Bad You Are(お前がどれくらい酷いか見てみろ=ルカ・バドエルに発音が似ている)”と発言する者まで出たという。

 フェラーリではこの結果を受けて、来るイタリアGPに向けバドエルに代わり、ベルギーGPで2位となったフィジケラを起用することを決定。これに対してバドエルは決定後沈黙を守っていたが、イタリアのガゼッタ・スポルティーボに対して、今回のシート喪失について語っている。

「記事を書く連中は、自分たちが書く記事によってどれくらいの損害を及ぼしているか分かってないんだ」とバドエル。「今回、僕がシートを失うことになる根本的な原因はメディアの連中にある。でも、僕は自分の夢を実現したんだ。僕は自分の子供たちに、『フェラーリのためにレースを戦ったんだ』と伝えることができる。それに、マラネロは僕を信頼してくれていた」

「唯一後悔があるとするならば、僕は3レース目ならばもっとうまく走れただろうということだ。僕がどれだけの期間レースを戦うかは決められていなかったけど、僕は自分が進歩できる時間はあるだろうと思っていたんだ。今のテスト禁止の規則は、リザーブドライバーを犠牲者にしてしまう。こんな事が起きるのはF1だけだろう」

 フィジケラがイタリアGPからフェラーリで戦うことが決まり、さらに2010年のテストドライバー契約をしたことでバドエルは自身の行く末について不確定な状況になっている。バドエルは自分の将来、そして自分に代わるフィジケラについて、次のように語っている。

「レースは終わってしまったけど、僕はチームに留まるつもりでいる。フェラーリとの関係を続けていくつもりだ」

「ジャンカルロはとても速いドライバーだ。彼と代わるならば、僕は幸せに思っている。ジャンカルロはフェラーリでレースを戦うという夢を実現したし、2009年のF1マシンをこれまでドライブしてきたのだから、僕よりもうまく戦うだろう。結果をすぐに掴むことができると思う」

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