July 13 2014, RACE
Japanese Championship SUPER FORMULA Series Round 3

日本
富士スピードウェイ

#1 山本尚貴選手(TEAM 無限)は5位で
フィニッシュして2戦連続のポイント獲得を果たす
#31 中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)は
トップ10に食い込む9位で完走

2014年7月13日(日)・決勝
会場:富士スピードウェイ(4.563km)
天候:曇りのち雨
気温:23℃(14:00時点)
路面温度:27℃(14:00時点)
コンディション:ドライのちウエット
決勝レース:55周
観客:1万7200人(主催者発表)

 7月13日(日)、静岡県・富士スピードウェイにおいて、2014年全日本選手権スーパーフォーミュラ シリーズ第3戦の決勝レースが行われました。

 昨日行われた予選では、#1 山本尚貴選手(TEAM 無限)がHonda勢でトップとなる7番グリッドを獲得。続く#40 野尻智紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は10番グリッド、#2 中山友貴選手(TEAM 無限)は12番グリッド、#31 中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)は13番グリッド、#10 塚越広大選手(HP REAL RACING)は14番グリッド、#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)は16番グリッド、#11 ヴィタントニオ・リウッツィ選手(HP REAL RACING)は17番グリッド、#41 武藤英紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は18番グリッドをそれぞれ手に入れました。

 5月18日(日)に富士スピードウェイで行われた第2戦は2レース制でしたが、本大会は250.965km/55周の1レース制で開催されます。レース中のピットストップは義務づけられていないものの、満タンでスタートしても250kmを走りきるのは事実上不可能なため、レース中に少なくとも1回の給油が行われると予想されています。

 午前中に行われたフリー走行では、#40 野尻選手が6番手タイムを記録。続く#11 リウッツィ選手は8番手、#1 山本選手は14番手、#2 中山選手は15番手、#41 武藤選手は16番手、#31 中嶋選手は17番手、#10 塚越選手は18番手、#32 小暮選手は19番手となりました。

 薄曇りだった予選では、幸いすべての走行セッションがドライコンディションのもとで行われましたが、決勝は昼過ぎに短時間ながら雨が降り、いったんコースはウエットコンディションとなりました。このため、決勝レース直前のウォームアップ走行ではウエット宣言が出されましたが、実際に走行が始まるまでにコースの大部分はドライに転じたため、各チームがドライ用のスリックタイヤを装着してウォームアップ走行に臨みました。その後も、時折り小雨が降りましたが、コースを濡らすほど雨脚が強くなることはなく、ドライコンディションのまま午後2時のスタートを迎えました。

 スタートでは、17番グリッドの#11 リウッツィ選手がスタートダッシュに成功。順位を上げて1コーナーのイン側に進入しようとしていましたが、ここで前を走る#10 塚越選手のマシンと接触。この勢いで#11 リウッツィ選手のマシンは空中に舞い上がり、続いて#2 中山選手のマシンと接触してしまいます。このアクシデントで#11 リウッツィ選手はリタイアを余儀なくされたほか、#2 中山選手と#10 塚越選手はピットに戻ってマシンの補修作業を行うことになりました。#2 中山選手のチームはマシンを素早く修理すると、2周ほどの遅れで#2 中山選手をコースに送り返しました。

 この3台を除いたHonda勢は順調にスタートを切り、#1 山本選手は7番手、好スタートを決めた#31 中嶋選手は8番手、#40 野尻選手は12番手、#41 武藤選手は13番手、#32 小暮選手は14番手でオープニングラップを終えました。

 レース序盤、#31 中嶋選手のマシンはハンドリングが思わしくなく、2周目には10番手、4周目には12番手へと順位を落としてしまいます。その#31 中嶋選手とポジションを入れ替える形で、#40 野尻選手は4周目に11番手となりました。ただし、間もなくハンドリングの問題は解消され、#31 中嶋選手は12番手のまま周回を重ねていきます。さらに、#1 山本選手は3周目にライバルの1台に攻略され、8番手に後退しました。

 先頭グループが18周目の周回を終えたころ、#10 塚越選手のマシンの補修作業が終了し、走行を再開しました。この後、レースはこう着状態に陥り、20周目までは、このオーダーのまま周回を重ねていきます。

 26周目、#31 中嶋選手がいち早くピットストップを行い、給油とタイヤ交換を行います。これが引き金となって、ほかの選手も次々とピットストップを行います。ただし、27周目にピットストップを行った#40 野尻選手はエンジンをストールさせてしまい、やや遅れてしまいました。

 全車がピットストップを終えた32周目の段階で、Honda勢のトップは10番手を走る#1 山本選手で、これに続く11番手は#31 中嶋選手。そして#41 武藤選手は12番手、ピットストップで遅れた#40 野尻選手は15番手、#32 小暮選手は16番手となって後半の巻き返しを期していました。なお、アクシデントに巻き込まれてポジションを落とした#2 中山選手と#10 塚越選手は、それぞれ17番手と18番手になってレースを続行しています。ただし、#10 塚越選手は間もなくマシンの不調によりピットに戻ると、そこでレースを終えました。

 35周目、#32 小暮選手は突然エンジンパワーを失ったため、コースサイドで一度ストップし、ピットまで戻ったところでリタイアしました。

 40周目を過ぎると一部で雨が降り始め、濡れた路面に足下をすくわれる形でコースアウトするマシンが現れるようになります。47周目になると雨脚はさらに強まり、トップを走っていた選手がスピンしてコース上に止まってしまいます。このため、48周目にはセーフティーカーが導入されることとなりました。その後、雨は次第に勢いを増したため、一部の上位陣を除くほとんどのドライバーがピットストップしてレインタイヤを装着する展開となります。

 51周目が終了したところでセーフティーカーが退去し、本格的な競技が再開されます。このとき10番手を走行していた#1 山本選手は、レインタイヤに履き替えると見違えるようにペースが上がり、53周目には6番手、54周目には5番手に浮上。そのまま5位でチェッカーフラッグを受けました。これに続いたのは#31 中嶋選手の9位で、#41 武藤選手は11位、#40 野尻選手は12位、#2 中山選手は13位で完走を果たしました。優勝は#37 中嶋一貴選手(トヨタ)でした。

 この結果、チャンピオン争いのドライバー部門では通算6ポイントを獲得した#1 山本選手は9番手、1.5ポイントを獲得している#11 リウッツィ選手は11番手につけています。

 第4戦は8月23日(土)、24日(日)に栃木県のツインリンクもてぎで開催されます。

コメント
佐伯昌浩(Masahiro Saiki) | 「HR-414E」 開発責任者
「今シーズンの前半は、車体も含めて、うまくマシンが決まらなかったと捉えています。エンジン面の改良を図ると、その間、車体側のテストがうまく進まないという状況が続いたことが、その一因でした。#1 山本選手はシャシーのセッティングが決まっていたと思いますが、それ以外のマシンは、まだそのレベルに届いていないようです。また、今日のレースでは#1 山本選手はウエットコンディションでも非常に速いことが印象的でした。第4戦もてぎ大会からは新仕様のエンジンを投入します。基本的には従来型の正常進化版ですが、まだ開発途上のエンジンなので、自然吸気式よりは、かなり速いペースで進化すると考えていただいて結構です。エンジンと車体の開発を進めることで、シーズン後半はHondaファンのみなさんにとっても楽しめるレースにしたいと考えていますので、どうかご期待ください」

山本尚貴選手(5位 #1 TEAM 無限)
「思うようにレースを戦えませんでした。レース序盤は、まだライバル勢についていくことができましたが、10周を過ぎたあたりからタイヤの摩耗が進んだせいもあって次第に遅れ始めました。セクター2からセクター3にかけては、ライバル勢に離されないどころか、むしろ追いついていくくらいでしたが、最終コーナーを立ち上がってからは、前のドライバーには離され、後ろのドライバーには追いつかれて、ライバル勢との差がはっきりと出たレースでした。とはいえ、Honda勢のなかで唯一ポイントを獲得することで、常に自分がトップに立っているというアピールはできたと思います。次戦からニューバージョンのエンジンが投入されるということなので、その進化に期待しています」

中嶋大祐選手(9位 #31 NAKAJIMA RACING)
「レース終盤に降り始めた雨は通り雨で、すぐに止むと思っていました。このため、結果的にタイヤ交換のタイミングが遅れてしまいましたが、その場その場ではベストな判断を下せたと考えています。今回のレースではシャシーのセットアップが進み、かなり手応えをつかむことができました。この結果をポジティブに捉え、次戦以降の結果にうまく結びつけていきたいと考えています」

武藤英紀選手(11位 #41 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「途中で激しい雨が降り始めたことで荒れた展開となり、誰とどんなふうに争っているのかも分からないレースとなりました。この週末は(金曜日に行われたテストから)すごく調子がよくて、レースを楽しみにしていましたが、予選以降は自分が期待していたのと、全く違った動きをマシンが示すようになり、結果的にもとのバランスに戻らないままレースが終わってしまいました。明日からまたテストがあるので、そこでいろいろと試せば何が悪かったかも分かるはずなので、そこで得られた答えを今後のレースに生かしていきたいと思います」

野尻智紀選手(12位 #40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「レースの途中までは決して悪い展開ではありませんでしたが、20周目くらいから十分な制動力が得られないトラブルが起きて、タイムが伸び悩みました。その後、ソフトウェアの設定を切り替える中で状況は、やや改善されましたが、その時点で僕のレースはすでに終わったも同然の状態でした。とはいえ、やはりレースですからトラブルが起きることはあるので、今回のトラブルの原因をしっかりと調べて今後のレースに役立てたいと思います」

本日のレースクイーン

霧島聖子きりしませいこ
2026年 / オートサロン
VELENO&Garage力
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年3月号 No.1617

    [特集│技術系SGT関係者 覆面座談会]
    タイヤワンメイク時代の
    スーパーGTを考える

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円