スーパーフォーミュラニュース

投稿日: 2012.05.28 00:00
更新日: 2018.02.16 09:20

ホンダ坂井責任者「ようやくトンネルを抜けた」


May 27 2012
Japanese Championship Formula NIPPON Autopolis

塚越広大選手がフォーミュラ・ニッポン参戦4年目にして初優勝を果たす
伊沢拓也選手も2位に入り、Hondaが1-2フィニッシュを達成

2012年5月27日(日)・決勝
会場:オートポリス(4.674km)
天候:晴れ
気温:23℃(13:30時点)
路面温度:50℃(13:30時点)
決勝レース:54周(252.396km)
コースコンディション:ドライ
観客:1万1650人(主催者発表)

 5月27日(日)、大分県・オートポリスにおいて、2012年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦の決勝レースが開催されました。

 昨日、行われた公式予選では、#41 塚越広大選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が従来のコースレコードを2秒以上も更新する1分28秒523を記録してポールポジションを獲得。開幕戦においても、チームメートの#40 伊沢拓也選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がポールポジションを獲得しており、今回の予選結果によりHondaエンジンの好調さを改めて印象づけることとなりました。

 ポールシッターの#41 塚越選手に続いて、#40 伊沢選手は4番グリッド、#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)は9番グリッド、#10 金石年弘選手(HP REAL RACING)は11番グリッド、#31 中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)は14番グリッドを獲得。なお、#16 山本尚貴選手(TEAM 無限)は予選で2番手のタイムをマークしましたが、セッション後の再車検でリアウイングの高さがわずかに規定を上回っていたために失格となり、最後尾の17番グリッドから今日の決勝レースに臨むことになりました。

 決勝日の阿蘇地方は晴天に恵まれ、上空には抜けるような青空が広がりました。気温も午後1時30分には23℃まで上昇。シーズン前に再舗装されたばかりの黒々としたアスファルトに強い日差しが照りつけた結果、路面温度は同じ午後1時30分に50℃に達し、厳しい戦いになることが予想されました。

 午後2時30分、1周のフォーメーションラップに続いて決勝レースのスタートが切られました。ポールシッターの#41 塚越選手は順当にトップを守って1コーナーをクリア。さらに、#40 伊沢選手が4番グリッドから抜群のスタートを見せ、#41 塚越選手に続く2番手へと浮上します。#16 山本選手もタイミングよくスタートダッシュを決めると、17番グリッドから実に6番手まで一気にジャンプアップしてオープニングラップを終えました。これに#32 小暮選手が9番手、#10 金石選手が10番手、#31 中嶋選手は14番手で続きます。

 序盤から#41 塚越選手と#40 伊沢選手の2人は速いペースで周回し、首位の#41 塚越選手と3番手との間隔は3周目に2.7秒、5周目に4.1秒、10周目には6.2秒と見る間に広がっていきます。2番手の#40 伊沢選手は懸命に#41 塚越選手を追走しますが、それでもじわじわと差は広がっていき、その間隔は10周目に3.2秒、15周目に4.2秒となります。

 15周目の段階で首位は引き続き#41 塚越選手。2番手は#40 伊沢選手で、#16 山本選手は6番手、#32 小暮選手は9番手となっています。5周目に縁石に乗り上げてスピンを喫した#10 金石選手は13 番手に後退したいっぽうで、14番手だった#31 中嶋選手はライバルの脱落もあって12番手となって周回を重ねていきました。

 この周の終わりからピットストップを行うドライバーが表れます。16周目の終わりには#32 小暮選手がHonda陣営ではいち早くピットイン。給油と4本のタイヤ交換を行ってコースに復帰していきます。続いて#16 山本選手は18周目、#10 金石選手は22周目にピットストップ。この結果、レースの折り返しを過ぎた25周目の段階では、トップを快走する#41 塚越選手を筆頭に、#40 伊沢選手は2番手、#31 中嶋選手は7番手、#16 山本選手は10番手、#32 小暮選手は11番手、#10 金石選手は13番手となりました。

 #41 塚越選手と#40 伊沢選手の2人はピットストップを引き延ばして順調に周回を重ね、3番手のライバルをじりじりと引き離していきます。さらに、チームメートとはいえ、#41 塚越選手と#40 伊沢選手は優勝をかけて微妙な駆け引きを繰り返し、その間隔は5秒前後で変わりません。

 上位3名のドライバーがピットストップを行わないまま、レースは終盤に入ります。ここで最初にピットインしたのは#40 伊沢選手。37周目に作業を行うと、いったんは3番手に後退しましたが、ここで2番手に浮上したライバルが38周目にピットストップを行うと、#40 伊沢選手は2番手に返り咲きました。

 後続の動きを見届けた#41 塚越選手は満を持して39周目にピットストップ。給油とタイヤ4本の交換をわずか12.5秒で終えると、誰にも首位の座を譲ることなくコースに復帰します。一方、#31 中嶋選手は40周目まで引き延ばしてからピットストップ。すべてのマシンがピットストップを完了した時点で、#41 塚越選手がトップ、#40 伊沢選手が2番手、#16 山本選手が9番手、#32 小暮選手が10番手、#31 中嶋選手は11番手、#10 金石選手は12番手となりました。

 この後、#41 塚越選手と#40 伊沢選手はさらにペースを上げながら残るラップを周回。最終的には、#41 塚越選手が#40 伊沢選手を7.5秒引き離してトップでチェッカーフラッグを受け、フォーミュラ・ニッポンにデビューして4年目にして初優勝をポール・トゥ・ウインで飾りました。また、#40 伊沢選手が2位入賞を果たしたことにより、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGはチーム設立以来、初となる1-2フィニッシュを達成しました。

 なお、#16 山本選手は9位、#32 小暮選手は10位、#31 中嶋選手は11位、#10 金石選手は12位でそれぞれフィニッシュし、6名のHondaドライバーはそろって完走しました。

 この結果、ドライバーのシリーズポイント争いでは#41 塚越選手が通算23点でトップに浮上。#40 伊沢選手も17点で3番手に順位を上げました。さらに、2人が所属するDOCOMO TEAM DANDELION RACINGは通算で38点を獲得し、チームによるシリーズポイント争いの首位に立ちました。

 フォーミュラ・ニッポン第4戦は7月14~15日に富士スピードウェイで開催されます。

コメント
坂井典次(Tenji Sakai)|「HR12E」開発責任者
「今日の成績は、とにかくうれしいのひと言ですね。昨年は1勝も挙げられなかったので、これでようやくトンネルを抜け出せたように思います。我々Hondaはエンジンを担当しているので、まずエンジンで負けることのないように、パワー、燃費、ドライバビリティの改善を図ってきました。チームとの関係では、これまで勘や経験則に頼っていた部分をデータで詳細に解析できるよう、協力して作業を進めてきました。これにより、短時間で状況を改善できたと思います。この後は勝ち続けたいところですが、次のレースは苦手としている富士なので、これからの1カ月間でさらにデータを整理し、シャシーもエンジンもベストな状態に仕上げて戦いに臨みたいと思います」

塚越広大選手(優勝 #41 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「優勝することができて本当にうれしいです。チームスタッフ、Hondaスタッフ、そして応援してくれたファンのみなさまに、やっと優勝をプレゼントすることができてよかったです。今日はスタートさえうまくいけば勝てると思っていたので、まずは落ち着いて、スタートをしっかり決めることに集中しました。1周目を無事トップで回れたので、あとはプッシュして後続を引き離すことを考えて走りました。伊沢選手が後ろにいるのは分かっていましたし、ずっと同じようなペースで走っていたので、1度のミスで簡単に差が縮まると思っていました。長く感じるレースでしたが、最後まで気持ちよく走り切ることができました。最後まで攻め続けられるマシンを仕上げてくれたチームに感謝しています。
ドライバーポイントでもトップに立てたので、この勢いで今後も勝っていきたいと思います。引き続き応援よろしくお願いいたします」

伊沢拓也(2位 #40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「昨日の予選ではポールポジションを塚越選手に奪われ、自分もミスが多くて4番手スタートになってしまい、悔しい気持ちでいっぱいでした。今日は気持ちを切り替え、スタートにとても集中しました。完ぺきなスタートが切れ、2台を一気にパスすることに成功できたことが、今日の2位という結果につながったのだと思います。ただ、1-2フィニッシュを飾れてうれしいですが、チームの先輩として、塚越選手よりも先に優勝したかった、という思いがあるのも正直な気持ちです」


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