フェラーリは、ドイツGP終盤にフェリペ・マッサのピットストップで起きたトラブルについて、新しいシステムを導入したばかりで、まだ完璧な状態ではないと説明した。
ドイツGPでマッサは1回目のピットストップの後からずっとセバスチャン・ベッテルを押さえ続け、終盤4位を走行していたものの、フィニッシュ直前の最後のピットストップでフェラーリの作業にロスがあり、ベッテルに前に出られてしまった。
「シーズン初めからピットストップではさまざまなトラブルが発生している」とフェラーリのヘッド・オブ・トラックオペレーションズのディエゴ・イオベルノはチームの公式サイトにおいてコメントしている。
「その問題を少しずつ解決しているところだ。今年はピットストップの回数が多いため、何かが起こる可能性がある。実際に他のチームにも問題が発生したのを目にしている」
「我々は、マシン自体、ツールのジグ、特にホイールナットに関する問題を経験している」
「シルバーストンで完全に新しい仕様のホイールナットを初めて導入し、イギリスGP決勝では我々のピットストップが最速だった。その後、ドイツGPでもこの新しいホイールナットを使い、さらによく機能したが、まだシステムは完璧ではなく、フェリペの最後のタイヤ交換で、ホイールナットとホイールナットガンが外れてしまい、1秒半あまりロスをした。このシステムを完璧にするための取り組みを続ける必要がある」