モータースポーツ関連のグッズや書籍を数多く取り揃えている代官山蔦屋書店に、昨年90周年を迎えたル・マン24時間への参戦マシンの数々を収めた写真集を始め、WRC世界ラリー選手権の歴史を追った写真集、2013年の年鑑など9点の商品が新たに入荷している。

 今回入荷したのは、これまでル・マンに参戦してきたマシンの数々を、高品質な写真で収めるとともに、当時の関係者やドライバーの証言なども収録した『Art of the Le Mans Race Car: 90 Years of Speed』のほか、新旧の名マシンを収めた写真やドライバーたちの言葉からWRCを創設期から振り返る『RALLY』。映画『栄光のル・マン』などでも知られているスティーブ・マックイーンの、映画撮影に臨む姿などを収めた写真集『Unseen McQueen』や、レーシングカーなどを運搬するためのトランスポーターをはじめ、サーキットにまつわる“運搬”を広義にとらえて様々な車両を紹介する『Around the Circuit』など一風変わった作品も登場。

 ほかにも、DTMドイツツーリングカー選手権で王座を獲得した経験も持つアロファロメオ155の製造の過程やモータースポーツでの活躍を収めた資料集『Alfa 155 – Tourenwagenlegende 1992-1997』、イタリア・シチリア島で行われていたタルガ・フローリオにの黄金時代とも言える1955~1973年を収めた写真集『Targa Florio 1955-1973』。そして、昨シーズンの年鑑としてはル・マンの『Le Mans 24 Hours Official Year Book 2013』、WRCの『WRC Face to Face 2013』、そしてDTMの『DTM Das Offizielle Jahrbuch 2013』が入荷し、販売が開始されている。

●Art of the Le Mans Race Car: 90 Years of Speed
ルマンレースカー・アート写真集
ハードカバー/H254×W314/カラー/英語/240p ,880(税込)
美しい写真と共に楽しむ、ルマン・マシン変遷史
90年間の永きに渡り続くルマン24時間レース、その歴史を飾ったマシンの数々を見目麗しい写真と共に楽しめる、そんな写真集が入荷しました。栄光の歴史を持つマシンばかり29台が、コントロールされたスタジオ照明の元に置かれ、当時のまま使い込まれたコックピット、シートの皮皺やステアリングホイールの塗装剥離など、素材の質感まで伝わるクオリティの高い写真群となって提供されます。初期のルマンを制したロレーヌ・ディートリッヒやアルファロメオ8Cからジャガーやポルシェのプロトタイプ、最新のアウディまで、各車の特徴や戦績、当時のドライバーや関係者によるマシンの特徴を顕すショートコメントなども読み易くまとめられています。本書では結果を残した名車に限らず、果敢に挑戦した印象深い車も多く採り上げているのが特徴であり、チャレンジャーと言うに相応しい小型軽量のライレー9や小規模コンストラクタのカニンガム、タービンエンジンのローバー・BRMなど、個性的で興味深い姿も見ることができます。叶え難いミュージアムをその手に所有できるような、レーシングカーファンにとっては所有感充分な写真集です。

●RALLY WRC
大判写真集
ハードカバー/H245×W300/モノクロ・カラー/英語/479p ,720(税込)
WRCの名車が目白押し
冒頭はM・ムートンやW・ロールなどの伝説的ドライバーやモンテカルロのメンテ風景などで、現在と過去を比べWRC創世記からどのくらい時間が経ったかを、実感する所から始まります。そこからはWRCの歴史を順々に確認していきます。1970年代のRR、アルピーヌ、エスコート、ランチア・ストラトス、アバルト131、プジョー205、アウディクワトロ、ランチア・デルタ、スバル・インプレッサ、シトロエン・C4、VWポロWRCの歴史に名を残す新旧の名車が大きく鮮やかな写真で蘇ります。シーンの合間には、書類・車内インテリアなどの変遷も分かるページもあり、時代の移り変わりが隅から隅まで分かる1冊となっています。巻末は各年のドライバーとコンストラクターのランキングが掲載されています。ラリーファンには是非お持ちいただきたい1冊です。

●Unseen McQueen
スティーブ・マックイーン写真集
ハードカバー/H280×W235/モノクロ・カラー/英語/128p ,990(税込)
フォーミュラマシンに乗るマックイーンは必見
伝説的なカメラマンであるバリー・ファインスタインが捉えたスティーブ・マックイーン写真集です。今作は題名の通り、未公開写真が数多く掲載されています。特にクーパーFJ262を駆り、レースに臨むマックイーン、映画「ブリット」の撮影に臨むマックイーンを中心に掲載しています。クーパーでレースに臨む写真ではレースにどれだけ熱意を注いでいたのかが垣間見えます。また誕生日ケーキのロウソクを吹いているといったリラックスした表情も合間に見えます。栄光のル・マンや大脱走のシーンなど見慣れたシーンがなかったりしますが、逆に初見の写真が多く、生粋のマックイーンファンの方々へもお薦めしたい1冊です。

●Around the Circuit
レーシングカー専用トランスポーター写真集、第二弾
ハードカバー/H237×W297/モノクロ・カラー/英語/424p
,600(税込)
マニアが楽しい、トランスポーター百科事典
本書は、レーシングカーを運搬するために作られたトランスポーターを追った写真集、その第二弾です。前作「Inside the Paddock」同様今は無きチーム、メーカーを含む100種を超えるブランドを掲載しています。今回はさらにモータースポーツをサポートする部品メーカーのサービスカーや競技のサポートカー、ドライバーが使用するよりプライベートな乗り物など、サーキットに纏わる「運搬」を広義に捉え、情報の幅を拡大。例えばメルセデス・ベンツでは歴戦の名車W196を搭載する'ブルーワンダー'に複数ページを割きつつ、モナコ王妃を乗せたオープンカーやF1セーフティーカー、M・シューマッハの電動自転車に至るまでが収録されるという幅広さです。本シリーズはトランスポーターそのものの詳細を捉えることはもちろん、共に写し込まれたドライバーやマシン、レース環境など、時代性を以って語られる情報のそれぞれが意味深く味わいがあり、その斬新な視点と資料性の高さがマニアを唸らせ、前作ではモータースポーツ図書の年間最優秀賞の栄誉に輝きました。

●Alfa 155 – Tourenwagenlegende 1992-1997
アルファ155資料集
ハードカバー/H295×W300/カラー/独語/300p 9,870(税込)
コレクターまで満足できる情報量
DTM90年代で輝かしい戦跡を残したアルファ155について書かれた1冊です。導入部分はアルファ155の開発ヒストリーについて、過程の写真を見せながら語られてきます。次にそうして誕生した155自体についての説明に移ります。透視イラストや内装写真などを多く使いながらの説明となっており、カタログのようにビジュアルでも十分楽しめるものとなっています。各モデルのオプションについての表もあり、情報量としては十分なものです。そしてメインとなるDTMやBTCCでの活躍については、市販車の説明同様、イラストと写真を多く使って記されています。1ページ5~10カットと写真を多く掲載されており、場面を見ていると当時の熱い走りが蘇るようです。最後には、クルマだけでなくどのようなミニカーが販売されたか記載されており、コレクターを含む155ファンにとっては本棚にあって然るべき1冊です。

●Targa Florio 1955-1973
スポーツカー世界選手権時代のタルガ・フローリオ
ハードカバー/H296×W296/モノクロ・カラー/英・独・伊併記/400p
,750(税込)
タルガ・フローリオ黄金期に誘う傑作写真集
シチリア島の山岳路を周回して争われた伝説的スポーツカーレース「タルガ・フローリオ」、その黄金期であったスポーツカー世界選手権時代を網羅した写真集が発売されました。ポルシェにメルセデスベンツ、フェラーリやアルファロメオ、ドライバーではN・バッカレラやL・バンディーニ、J・ボニエやA・メルツァリオなど、名立たるワークスチーム、スタードライバーが参戦して栄誉を目指した時代。本書ではコンストラクター、ドライバー、ビーチや山岳路のチェックポイント、観客やピットワークなど、A-Zのイニシャルで始まるキーワードを中心にタルガ・フローリオの要素を紙面に積み重ねることでイメージが具体化していく仕組みを取りますが、写真とドキュメントから得られるリアリティは絶大であり、現存するドライバーの項は当時を述懐する本人のコメントで占められるなど、本書の貴重さが窺い知れる構成となっています。写真を提供したB・カイエはモーターレーシングの歴史を捉え続けたフォトグラファーであり高名なジャーナリストですが、自身もレーサーとして67年にクラス優勝を経験するなど、当事者として、モーターレースをこよなく愛し続けました。彼の撮えたドライバーは何を考え、思い耽る視線の先には何が見えていたのか、生気在る写真に情感も沸くことでしょう。後半には各年のレースヒストリーとベスト10リザルトを控え、モーターレーシングファンであればこの本を逃すことは一生の不覚になる、そう言い切って良い程の愛と味わいに満ちたお薦めの一冊です。

●Le Mans 24 Hours Official Year Book 2013
2013年オフィシャル年鑑
ハードカバー/H325×W240/カラー/英語/263p 9,870(税込)
90周年を迎えたル・マン24時間
初開催から90年を迎えたル・マン24時間レース。まずは、様々な記念式典の模様や、長き歴史の中から選定された各年代の名マシンの紹介から始まっていきます。そして、恒例の車検から始まるレースウィークを追っていきます。激しいポジション争いが行われた木曜の予選、合間の金曜に行われるドライバーズパレード、本番である土曜のレースでは、トヨタに代表される日本勢の活躍や連覇を目指すアウディを始めとする各チームの熱闘を迫力ある写真で見せてくれます。既に販売されているDVDとはまた違い、2013年のル・マン24時間現場の空気を丸々収めた1冊となっています。途中に、チーム・ドライバー紹介と巻末にリザルト表が掲載されています。DVDをご覧になりながら、見ていただくと一層レースの臨場感が伝わってきます。

●WRC Face to Face 2013
WRC公認写真集
ハードカバー/W300×H280/カラー/英語/252p 9,870(税込)
WRC公認のオフィシャル・ブックとして2013年シーズンを網羅した毎年恒例の大判写真集。前半は、出場ドライバー(副操縦士含む)にスポットを当て、出身地、誕生日、現在までの戦績、性格などを簡潔に紹介。後半は、WRCが開催された世界各国の風景やポイントを順に紹介します。何といっても本書の売りは、豪快な走行シーン、壮大なる大自然、生き生きとした人々の表情を絶妙に捉えた“写真"につきます。オフィシャルならではのボリュームとハイクオリティーな内容にファンならずとも惹き込まれてしまうでしょう。 WRC公認のオフィシャル・ブックとして2013年シーズンを網羅した毎年恒例の大判写真集。。前半は、出場ドライバー(副操縦士含む)にスポットを当て、出身地、誕生日、現在までの戦績、性格などを簡潔に紹介。後半は、WRCが開催された世界各国の風景やポイントを順に紹介します。何といっても本書の売りは、豪快な走行シーン、壮大なる大自然、生き生きとした人々の表情を絶妙に捉えた“写真"につきます。オフィシャルならではのボリュームとハイクオリティーな内容にファンならずとも惹き込まれてしまうでしょう。

●DTM Das Offizielle Jahrbuch 2013DTM2013年総集編
ハードカバー/H340×W240/カラー/独語/111p ,830(税込)
初開催のロシアを含む10戦収録
2013年シーズン全10戦のハイライトを各チーム・ドライバーとマシンの詳細を交えて記録したDTMオフィシャル年鑑です。今季は王者BMWに元F1ドライバーであるT・グロックが加わり、さらにラインナップに厚みを増しました。対するアウディはM・ロッケンフェラー、メルセデス・ベンツはG・バフェットを中心となり、連勝したのがBMWのA・フォルフの2連勝だけという勝者がレース毎に変わる熾烈な争いとなりました。5月のホッケンハイムからスタートしたシーズンは、アウディのM・ロッケンフェラーが安定した走りで前半戦をリードし、そのリードを保ったまま初タイトルとなる王座をBMWのB・スペンクラーから奪還し、アウディとしても、去年の雪辱を果たした結果となりました。また初開催となったロシアでのレースも収められています。

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