2月26日、ドライビングシートでモータースポーツファンにはおなじみのレカロが、Jリーグ1部(J1)の川崎フロンターレと、国内のプロサッカークラブとして初めてとなるスタジアムシートサプライヤー契約を締結した。
日本でもプロ野球チームなどが採用しているレカロのスタジアムシート。今回フロンターレと結ばれた契約により、川崎フロンターレの本拠地となる等々力陸上競技場で使用される選手シートが、ホーム用、アウェイ用ともども、川崎フロンターレオリジナルのレカロシートとなる。また、審判用についても同様のシートが使用され、2011年の川崎フロンターレのホームゲームでは、鮮やかなブルーのチームカラーとロゴ&エンブレムがあしらわれた46脚のレカロシートがスタジアム内を彩ることとなる。
レカロ株式会社のクリスティアン・デーブス代表取締役社長は「チーム名の由来と同様にフロンティアスピリッツにあふれ、新しいことにチャレンジするクラブであり、サポーターや地域とのコミュニケーションを重視し人々の生活がより豊かになることを目指すビジョンは、我々のスピリットとマッチする。Jリーグのチャンピオンシップを、シートのサプライヤーとして応援できるのはとてもうれしい」とコメント。
また、川崎フロンターレの武田信平代表取締役社長も「世界No.1のレカロとコラボレーションができてとても光栄。社風も前向きでアグレッシブであり、フロンターレの“挑戦"とピッタリマッチする。今後も引き続きコラボレーションをしてきたい」と語り、相思相愛での契約であることを伺わせた。
シートは日本人の体型に合わせて開発されたSR-7Fがベースとなっており、防さび効果のある特別塗装や、シートカバーの縫製部分に防滴効果のある処理を施すなど、屋外での使用に耐えるような改良が施されている。なお、残念ながらこのフロンターレ仕様の市販予定はないものの、チーム側から更なる要望があれば、その可能性も決してゼロではないという。