世界に挑戦する日本代表二名が決定!
Red Bull Kart Fight Japan Final 開催

10月4日(土)、富士スピードウェイ(静岡県)でアマチュアの世界最速カートレーサーを決める世界大会に出場する日本代表の選考会Red Bull Kart Fight Japan Final(レッドブル・カートファイト・ジャパンファイナル)を開催しました。本大会は今年で開催3年目を迎え、過去2回の日本代表が共に世界チャンピオンに輝いたことで、今季は優勝者に加え2位にも世界大会への出場権が与えられることになりました。また今季から、より多くの人々が挑戦できる様、Japan Finalに向けた予選の規模を拡大。1次予選は28都道府県、47会場で計368回開催し、のべ3,837人が参加しました。477人が勝ち進んだ2次予選を通過した24人に、昨シーズンの世界チャンピオンを加えた計25名がJapan Finalに出場し、優勝した川福健太さん(31歳、会社員、東京都出身)と、2位の三笠雄一さん(21歳、大学生、栃木県出身)が世界大会への出場権を獲得しました。

Red Bull Kart Fight Japan Finalでは、タイムトライアルを1回、予選を三回、そしてファイナルレースを行いました。予選第一レースは通常のスタンディング・スタート、第二レースはル・マン形式、第三レースはローリング・スタートで実施。3回の予選結果を元にグリッドを決め、ファイナルレースはスタンディング・スタートで行いました。

普段は通信回線・端末の保守の仕事に就く川副さんが趣味としてカートを始めたのは4年前。2012年に初開催したRedBull Kart Fightに挑戦し、自らの予想に反して予選を突破してJapan Finalに進出。Japan Final進出者として知られるようになり、交友の輪が広がった反面、実力を伴っていないことに悔しさを感じ、レベルアップに向けレンタルカート場で更に練習に励む様になりました。

その甲斐もあり、2013年は東関東予選を1位通過でJapan Finalに進出。この時もファイナルレースに進めなかったが、前回に比べて実力が伴ってきたことを実感。そして迎えた今年、タイムトライアルでペナルティを犯し、予選第一レースは13番グリッドでスタートするも2位でゴール。第二レースは1位、予選第三レース2位で、ファイナルレースの2番グリッドを獲得。ファイナルレースでは先行逃げ切りを意識し、1周目でトップに立つと、序盤は思惑通りの展開に。しかし7周目で追いつかれる展開に。そこから再びペースを上げることが出来た川副さんは、その後、後続との差を広げ、そのまま集中を切らさずトップでゴールしました。優勝した川福さんは「澤田君、久保君が日本人が速いことを証明してきたので、1次、2次の予選を一緒に戦ってきた仲間たち、そして今日一緒に戦った仲間たちの想いを背負いながら日本人による3連覇を目指して戦います」とコメントしました。

栃木県出身で現在神奈川県の大学に通う三笠さんは、父親の影響で4歳からカートに乗りはじめ、今年はF4東日本シリーズに参戦。全6戦中5戦で優勝、2位1回という圧倒的な成績で優勝した彼の将来の夢はもちろんプロのレースドライバー。今回のJapan Finalでもタイムトライアルでトップタイムを叩きだし、第1レースのポールポジションを獲得。しかしながらアマチュアレース界と異なるのがレンタルカート。レンタルカートでの経験不足が響き、第一レース5位、第二レース4位、第三レース6位でファイナルレースは6番グリッド。World Final進出を目指すには辛い順位だったが、タイヤが冷えた状態での速さに自信があった彼は、1周目で4位にステップアップ。その後の10周は同じ順位で周回したが、これまでの自身のレース経験を踏まえ、焦る気持ちを抑えながら先行集団の様子を注意深く観察。バトルを繰り広げる前の3人に巻き込まれることなく、また離されない様に後ろを付いて行き、残り4周で1人かわして3位に、残り2周でもう一人かわして2位に浮上し、最終コーナーからの立ち上がりで2位を死守出来たことが分かると、拳を天に突き上げながらゴールしました。レース後彼は「F4東日本シリーズではチャンピオンになったものの、レンタルカートはスピードが遅い反面、レンタルカートならではの奥深さがあり、その奥深さを知る人たちとの今回レースは正直今年一番難しいレースでした。世界大会ではもちろん優勝を目指して戦います」とコメントしました。

■決勝レース結果
順位/車両/No./氏名
1/19/川福 健太(カワフク ケンタ)
2/2/三笠雄一(ミカサ ユウイチ)
3/14/金沢太景(カナザワ タイケイ)
4/15/上室 直浩(カミムロ ナオヒロ)
5/22/久保 誠 (クボ マコト)
6/6/藤井 亮輔(フジイ リョウスケ)
7/1/小川 颯太(オガワ ソウタ)
8/11/親川 謙心(シンカワ ケンシン)
9/13/吉田 綜一郎(ヨシダ ソウイチロウ)
10/25/小辻 隼人(コツジ ハヤト)
11/21/伊藤 栄晃(イトウ ヒデアキ)
12/7/中野 淳(ナカノ ジュン)
13/10/中村 洋司(ナカムラ ヨウジ)
14/4/植田 純(ウエダ アツシ)
15/9/本目 有孝(ホンメ ユタカ)
16/5/島倉 世名(シマクラ セナ)
17/3/大石 徹(オオイシ トオル)
18/12/奥村 一修(オクムラ カズノブ)
19/23/藤原 慈(フジワラ メグム)
20/24/岡田 玲旺(オカダ レオ)
21/17/栗本 喜里仁(クリモト キリヒト)
22/16/開発 政隆(カイハツ マサタカ)
23/8/北村 豊一(キタムラ トヨカズ)
24/18/古谷 悠河(フルタニ ユウガ)
25/20/石原 翼(イシハラ ツバサ)

■名称:Red Bull Kart Fight Japan Final
■日時:10月4日(土)10:00〜17:00
■会場:富士スピードウェイ・ドリフトコース(静岡県駿東郡小山町中日向694)
■参加者:25名
■ルール:
一番体重の重い出場者に合わせて全選手ウェイトを搭載。
予選はタイムトライアルで、着順でグリッドを決定。
セミファイナルはスタート方式が異なる3レースを実施。各レース15周。
※1レース目はスタンディング、2レース目はルマン、3レース目はローリング
ファイナルは15周実施。スタートはスタンディング方式。
■使用車両:フレーム:ビレルN35-X/エンジン:ヤマハMZ200/タイヤ:ダンロップDF2
■主催:レッドブル・ジャパン株式会社
■オフィシャルパートナー:MINI、ダンロップ、エディフィス、ビレルパシフィック、オーゼットジャパン、ダイナスティ
Alpinestars(日本輸入総代理店SPK株式会社)
■備考:
1次予選は28都道府県の47会場で計368回実施、のべ3,837人が参加
2次予選には合計477人が進出(その内27人が女性ドライバー)
Red Bull Kart Fight World Finalは2015年春開催予定

本日のレースクイーン

伊達望だてのぞみ
2025年 / スーパー耐久
クイーンズエンジェルス
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円