マクラーレンは、16日、ウォーキングのテクノロジーセンターで記者会見を行い、マクラーレン・オートモティブ社の設立を発表すると共に、ロン・デニスがマクラーレンF1チームにおける役職から完全に退くことを明らかにした。
過去2年にわたってスポーツカービジネスに取り組んできたマクラーレン・グループは、現在はグループに属する一社であるマクラーレン・オートモティブを独立した企業とし、2011年にはマクラーレンの新たなスポーツカーを発表する予定であることを明らかにした。これに伴い、デニスはマクラーレン・オートモティブのエグゼクティブ・チェアマンとして、新たなスポーツカービジネスをリードすることになり、16日付けをもってマクラーレン・レーシングのCEOのポジションをマーティン・ウィットマーシュに譲ることとなった。
マクラーレンは、オーストラリアGPの偽証スキャンダルに関し、世界モータースポーツ評議会のヒアリングに召喚されている。チームに偽証するよう強要されたとしているルイス・ハミルトンと父親でマネージャーのアンソニーは、チームによって現在の立場に追い込まれたことに激怒しているといわれ、ハミルトンは一時は引退も口にしたという。デニスはFIA会長マックス・モズレーと犬猿の仲であるといわれており、チームを厳罰から守ろうという意図を持って、自らがF1から引退するのではと推測されていた。
今回の発表において、デニスは、「誰の指示でもない。自分自身の決断だ」とコメントしている。
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ロン・デニス、F1からの完全引退を発表。スポーツカービジネスに集中
