三菱自動車とプロトン社の協業拡大について
三菱自動車とマレーシア最大の自動車メーカーであるPROTON Holdings Berhad*(以下、プロトン社)は本日、両社が協業関係の更なる強化・拡大に向け協議入りしていることを発表した。
両社は、その市場競争力の強化を視野に、協業によりシナジー効果が見込める分野について、2010年後半より共同して検証を進めてきた。現在、両社間で検討がされている協業プロジェクトは次のとおりである。
マレーシアでのエンジン共同生産
三菱自動車向け車両のプロトン社での生産
三菱自動車が来年3月にタイを皮切りに世界展開を図る「グローバルスモール」と、プロトン社新型小型車の主要コンポーネントの共用化
EV/PHEVなどの将来技術の供与
両社は、2008年12月にプロトン社における新型車両の開発・生産に関する契約を締結し、現在プロトン社は、三菱自動車の車両をベースとした4ドアセダン「インスピラ」をライセンス契約によって生産している。
今後協議が進められる新規案件は、両社に更なるWin-Win関係をもたらすことが期待されている。これらの協業プロジェクトを通じて、三菱自動車はアセアン市場における事業展開の拡大を目指す。またプロトン社は、その商品ラインナップの拡充並びに生産設備の有効活用を目指す。
*:PROTON Holdings Berhad(プロトン社)の概要
(1) 本社所在地\t:\tマレーシア スランゴール州
(2) 主な事業\t:\t自動車の開発・設計・製造
(3) 会社紹介\t:\tプロトン社は、マハティール前首相の国民車構想に基づき、マレーシア重工業公社(当時)・三菱自動車・三菱商事の三者合弁事業として1983年に設立。三菱自動車・三菱商事の全面的な支援の下、1985年に最初の国民車「SAGA」の生産を開始した。2000年には初の自主開発車「WAJA」を発売、2004年2月には初の自主開発エンジンを搭載した「GEN-2」を発売するなど、年々技術力を高め、マレーシア工業化のシンボルとして国民に広く支持されている。