今シーズン、ベライゾン・インディカー・シリーズ第2戦にスケジュールされ、インディカーを初開催したNOLAモータースポーツパークは、プロモーターであるアンドレッティ・スポーツ・マーケティング側から提訴され、今後の開催に暗雲が立ち込めている。
ルイジアナ州ニューオリンズに2011年に建設されたNOLAモータースポーツパークは、州の援助を受けサーキット施設を改良。アンドレッティ・スポーツ・マーケティングの主催のもと、今季インディカーを初開催した。
アンドレッティ・スポーツ・マーケティング側は、NOLAモータースポーツパークによって作られたNOLAモータースポーツ・ホスト・コミッティと呼ばれる非営利団体によって管理されていた助成金450万ドルの中から、主催に対してのサービスを補償される約束を取り付けていたようだ。
しかし、サーキット側は260万ドルと言われていたサーキットの改修費が340万ドルまで膨らみ、アンドレッティや他の支援者に支払う余裕がなくなってしまったと主張。NOLAモータースポーツ・ホスト・コミッティは破産状態に近く、アンドレッティよりもサーキットの所持者に支払いの優先順位があると弁明している。
16日火曜日に提出された訴訟では、アンドレッティ側は3年間のプロモーター契約を結んでおり、レース主催と今後の開催に対して64万5000ドルの負債を抱えており、さらに承認された費用の返済にまだ20万6000ドル残っていると主張している。
初開催となったレースは、雷雨によって予選は中断され、決勝レースもウエットコンディションでスタート。6度のイエローコーションで規定周回を走り切ることなく、レースは終了した。ニューオリンズの街ではフレンチ・クオーター・フェスティバルが開催され、レースと競合していたがイベントは成功したとサーキットは宣言している。
来季以降のNOLAでのインディカー開催は、今回の訴訟により不透明となってしまった。