12月13日(金)発売の「auto sport」12月27日号は、各カテゴリーの2013シーズンをさまざまな角度からまとめた“総集編特集”、題して「2013 YEAR BOOK」となっている。各カテゴリーのマシンを並べた、スッキリした表紙が新鮮だ。

HSV-010の秘蔵写真も

 今回の「YEAR BOOK」は、「The Graphic」という写真のページで幕を開ける。F1、WEC、スーパーGT……と、各カテゴリーから「今年を象徴する1枚」がセレクトされているのだが、その中にはホンダHSV-010のフロントセクションの写真も。おそらく、開発陣営にとっては“もっとも見られたくない”部分ではないかと思われる。その他、F1からは去り行くあの男を、WECでは(なぜか)アメリカのLMP2チームを、スーパーフォーミュラではあのSUGOのバトルを、写真で振り返っている。

トレルイエ、日本復帰?

 続く「The Human」コーナーでは、各カテゴリーから編集部が選んだひとりの人物のストーリーを取り上げる。F1から小松礼雄(グロージャン担当レースエンジニア)、WECからブノワ・トレルイエ、S-GTから平手晃平、WRCからセバスチャン・ロウブ、SFから山本尚貴といった面々だ。小松エンジニアは2年目を迎えたグロージャンとの関係を赤裸裸に明かし、トレルイエは今季の裏側とともに日本復帰に向けた心情を語る。

「清々しき、誇りの代償」と題されたロウブの記事は、ライター・古賀敬介氏によるロウブの「ラストWRCドキュメント」とも言うべき内容で、古賀氏が「神々しさを感じた」という、ロウブのクラッシュ現場の描写が心に残る。国内のトップカテゴリーを極めた平手・山本のストーリーは、いずれも栄光に至るまでの苦しい日々を描いたもの。平手は国内復帰当時の08年「パパッとチャンピオン獲って、ヨーロッパに戻ってやるよ」と思っていた。一方の山本は今年「結果を残せなかったらレースを辞めると決めていた」。それぞれの心情とともに、いまだから語れる話の数々が明らかになった。

RB9+ベッテルの“秘密”をめぐる、ふたつの見解

 F1からは、今シーズンを席巻したセバスチャン・ベッテル+RB9のパッケージについて、サム・コリンズとアルベルト・アントニーニのふたりのジャーナリストが、驚異的なトラクションの秘密について、それぞれ独自の考察と解釈を展開。

 スーパーGTでは、1シーズンあたりコンマ7秒のタイムアップを続けて来た、09規定マシンの登場から終焉までの開発の変遷を、メーカーごとにまとめた。さらに7回目となった恒例の「GT大賞」ページでは、今年も相変わらずキツネさんとタヌクさん、おサルさんが登場。そして禁断の企画として、GTドライバーの“ギャラ”にも迫っている。タイトルは「大台が見えてきた者がいる!」。そう、1億円間近のドライバーがいるというのだ。

 また、WRCからはロウブ以外にも王者セバスチャン・オジェ、そして来季に向けヒュンダイと契約を結び注目を浴びるティエリー・ヌービルのインタビューも掲載。今季成長を遂げた理由は「ペースノートを変えたから」。普段はドイツ語を話す彼が、フランス語を使う理由を含め、ペースノートの秘密を語っている。

 2013年のさまざまなトピックスが詰まった1冊、永久保存版として、是非手にとってみて頂きたい。

12月13日(金)発売 定価580円
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