岡山国際サーキットで行われた全日本F3選手権の第3戦は、予選5番手からスタートの井口卓人(PETRONAS TOM'S F308)がウェットコンディションの中、オープニングラップのうちにトップに浮上。そのまま逃げ切って、3連勝を飾ることとなった。Nクラスも関口雄飛(EBBRO AIM F308)が3連勝を遂げている。

 小雨にはなったといえ、予選に続いて決勝レース第3戦もウェットコンディションで争われた。ハンコックのレインタイヤを装着してのレースは、これが初めてである。フロントロウに並んだのは安田裕信(Three Bond)とNクラスの佐藤公哉(NDDP EBBRO)だったが、ふたりともスタートに失敗。特に安田は著しく順位を落としてしまう。また佐藤も遅れを取り戻そうとして2コーナーで山本尚貴(HFDP RACING)と接触、さらに千代勝正(NDDP EBBRO)も巻き込まれてしまう。佐藤のみ戦列復帰なったが、その際に足回りを傷めていた。

 これにより、トップに躍り出たのは井口で、2番手には国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)が浮上。そして3番手にはNクラスの小林崇志が上がって、クラストップに。背後には、やはりNクラスの佐藤と関口が続いていた。
 オープニングラップのうちに国本に対し、1秒のマージンを築いていた井口は、そのままリードを広げ続け、5周目には3秒差に。中盤になると雨はほぼやんできて、ペースを上げた国本ながら、勢い余って11周目のダブルヘアピンふたつ目でコースアウト! 何とか2番手に踏みとどまったものの、背後には関口の姿が。

 Nクラスでは、まず関口が佐藤を4周目にかわし、続いて5周目には小林をも抜いてトップに浮上。その勢いのまま後続を引き離し続け、その最中に目の前に国本が現れたというわけだ。「コースアウトした後、少し自分を見失った」という国本は、何度か関口に並ばれこそしたが、終盤はペースを戻して引き離すことに成功。総合3位でフィニッシュした。
 最後は20秒近い差をつけ、井口は3連勝。「スタートに集中して、1コーナーをトップでクリアできたことが最大の勝因だと思います」と井口。2位は国本で、予選は12番手だったケイ・コッツォリーノ(TODA FIGHTEX)がCクラスの3位を獲得した。Nクラスの2位は小林、3位は佐藤が獲得したが、関口に対して完敗とあって、表彰台では笑顔はなかった。
 

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