十勝インターナショナルスピードウェイを所有する十勝モーターパーク株式会社が31日、釧路地裁帯広支部から破産手続開始決定を受けたと新聞各紙が報じている。北海道新聞の報道によれば、負債総額は約105億円。
十勝スピードウェイは1992年にオープン。北海道唯一の国際格式のレーシングコースとして、毎年行われていた日本唯一の24時間レース、『十勝24時間』をはじめ、全日本F3000やJTCC全日本ツーリングカー選手権、2004年には全日本GT選手権(現スーパーGT)も開催されてきた実績をもつ。
今回破産手続きが始まった十勝モーターパークは、十勝スピードウェイを所有してきた会社で、実際のサーキット運営やレース開催はインターランドという別会社が行っていた。そのため、今季は十勝24時間の開催こそ中止になったものの、それ以外のイベントは開催されてきていた。
ただ、今回の破産手続き開始手続きに伴い、十勝スピードウェイでは9月以降のスケジュールが立てられなくなっているようで、インターランドのブログによれば、31日付けの投稿で「サーキット所有会社に9月以降もサーキット運営を継続できるように交渉を続けていたのですが……残念ですが明日(9月1日)からのイベントスケジュールを発表することができません。そしてサーキットがどのように管理されるかも全くわかりません」という状況のようだ。
新聞各紙の報道によれば、3月に十勝モーターパークが自己破産の申し立てを行う動きをみせて以来、自動車会社等との売却交渉を進めていたものの、まとまらなかったという。今後のスピードウェイ自体の動向に注目が集まるところだ。