3日、東京・お台場で開催された『モータースポーツ ジャパン2010 フェスティバル イン お台場』のイベントに登場した小林可夢偉と山本左近。そこで鈴鹿への熱い意気込みを集まったファンに語ってくれた。
モータースポーツジャパン・メインステージに出演した可夢偉と左近の両ドライバーは近藤真彦氏とトークショーを行った。まずはこれまでのシーズンを振り返り、可夢偉は「辛いスタートで始まったけど、クルマもチームもだんだん良くなって、それなりの結果も出せた。残り4戦?が楽しみ」と語る。シーズン途中からF1に復帰した左近も「ヒスパニアレーシングのドライバーとして日本に戻れてこれてうれしい。ファンの前で走れることを楽しみにしている」とコメント。心配される左近の日本GPへの出場も大丈夫なようだ。
近藤氏からの「真っ白のチームでやっていてどうなの?」と可夢偉に質問が投げかけられると「正直くやしい。他のチームは、毎戦アップデートされるのにうちはない。でもボクの仕事は、今あるクルマのパフォーマンスを最大限に出すこと。マシンに対して集中するようにシーズン途中から意識を変えました。シンガポールでアップデートしたマシンは、鈴鹿でその効果が最大に発揮されるので見ててください」とコメント。
「もっと厳しいチームの左近は?」と質問が飛ぶと「うちのチームは、ベルギー、イタリア、シンガポールとどこへ行ってもだいたいリアウイングの角度が一緒なんですよ。勝負はしたいけど……。鈴鹿でもセッティングに頭を悩ますことはないと思いますが、限られた状況でベストを尽くすだけです」と左近は語り会場を沸かせる。
「集団のいちばん後ろを走ることが多くて、他のドライバーから勉強しています。バリチェロとかうまいんですよ。でもシューマッハーはちょっときたいなんですけどね。前回(シンガポールGP)は完全にやられてしまった。今のチームの課題は、予選でシューマッハーの前に行くこと。シューがいるとすべてが狂うんですよ。だから、鈴鹿では予選でシューマッハーの前に出れば、決勝は安心して観てられると思います」と可夢偉も左近に負けずにトークで会場を盛り上げる。
さらに鈴鹿での注目のコーナーについて聞かれた可夢偉は、「注目はコーナーじゃなくてレースでしょっ。コーナーじゃないけど、鈴鹿は意外と美味しいご飯が食べられます。(オススメを聞かれて)じゃんじゃん焼きです」と会場の笑いを誘う。
最後に集まった観客の前で鈴鹿への意気込みを語ったふたり。左近は、「3回目となる日本GP。みなさんの前で走れることが楽しみです。限られた状況のなかでスタートからゴールまでミスすることなく集中して、いいレースを見せたい。チームも日本のレースを楽しみにしているので、頑張りたい」と語った。そして可夢偉は「初めての日本GP。いろんな部分で楽しみにしています。7年ぶりに日本でのレースとなるので、日本人が世界で戦えるんだということを、みんなと共感したい」と集まったファンの前で熱く誓ってくれた。
可夢偉は、モータースポーツジャパンで行われたTDPドライバートークショーや握手会にも出演。最後にもう一度、走行エリアでも左近と共に登場し、会場に集まった観客に意気込みを語った。