全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦オートポリスは54周の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートした塚越広大(DOCOMO DANDELION)がFニッポン初優勝をポール・トゥ・ウインで飾った。2位は伊沢拓也が入り、DOCOMO DANDELIONがワンツーを飾っている。

 快晴のまま迎えたフォーミュラ・ニッポン第3戦オートポリスの決勝レース。日射しはかなり強いものの、やや風が吹く中で決勝レースのスタートを迎えた。レッドシグナル消灯とともに好スタートを決めたのはポールシッターの塚越。一方、2番手スタートの松田次生(TEAM IMPUL)はホイールスピンが多かったか出遅れ、2番手にはこちらも好スタートを決めた伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)が浮上する。

 3番手には大嶋和也(Team LeMans)、4番手にはロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO)、5番手には平手晃平(Projectμ/cerumo-INGING)とトヨタ勢が続くが、大きな驚きとなったのは、予選2番手タイムをマークしながら車検でタイム抹消となり最後尾からスタートした山本尚貴(TEAM無限)。一気に1周目で6番手に浮上している。

 一方、後方では1周目にアクシデントが発生。ターン3でジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)、嵯峨宏紀(TOCHIGI Le Beausset)、折目遼(SGC by KCMG)が絡むアクシデントが発生し、3車ともリタイアを喫してしまう。

 序盤は塚越、伊沢のDOCOMO DANDELION勢がレースをリードし、大嶋、デュバルが約2秒差で続く。前戦もてぎ同様、オーバーテイクはほとんど見られない序盤戦となるが、後方で安田裕信(KONDO RACING)らと10番手付近を争っていたアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)が、トラブルが発生したかコースオフ。ピットに戻るものの、ガレージに入れられてしまう。

 そんな中、まずピットに向かいルーティン作業を行ったのはロッテラーのチームメイト、中嶋一貴(PETRONAS TOM'S)。15周を終えて11秒という素早いピットインを行うと、翌周には小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が、さらに17周を終えて3番手大嶋、6番手山本、11番手安田裕信(KONDO RACING)もピットへ。この5台が早めにピット作業を終わらせたグループとなった。

 一方、トップの塚越、2番手伊沢など、他のマシンはピット作業を遅らせる戦略を採ることに。2番手伊沢は37周を終えて、そしてトップの塚越は39周を終えてピットに向かうと、ミスなく作業をこなしトップ2をキープ。さらにハイペースでチェッカーを目指した。

 トップの塚越はそのままトップを守りきり、嬉しいフォーミュラ・ニッポン初優勝を飾ることに。2位は伊沢で、DOCOMO DANDELIONがワンツー。3位はFニッポン復帰後初表彰台となるデュバルとなった。フォーミュラ・ニッポンにおけるホンダエンジンの優勝は、2010年最終戦レース1でのデュバル(DOCOMO DANDELION)以来となった。

 4位は序盤ポジションを落としながら挽回した松田。早めにピットを終わらせたグループのポジションは、結局ピット作業時間の差で中〜後半組とほとんど差が出ることはなかったが、前半ピット組の中で最も速い時間で作業を終わらせていた一貴と大嶋が終盤5番手を争い、これを制した一貴が5位、6位は大嶋となった。ランキングではこれで塚越が23点でトップに。一貴20点、伊沢17点と続いている。

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