AUTOBACS SUPER GT Round 7
SUPER GT IN KYUSYU 300km

2015年 10月31日～11月1日

No.12 カルソニック IMPUL GT-R
ドライバー： 安田裕信／J.P.オリベイラ

PPからのスタートも
今季4回目の表彰台は悔しい2位

　オートポリスで今季のSUPER GTも第7戦を迎え、いよいよ残すところ2戦となりました。今回のレースはウエイトが半減され、カルソニックIMPUL GT-Rは燃料リストリクターの調整＋1kgの実ウエイト搭 載で臨みました。前戦のSUGOでは無念のノーポイントで終わったものの、ランキング2位との差はわずか2ポイントながらランキングトップの座をキープしています。正念場となったレース、今季初優勝を目指す戦いとなりました。

10/31(土)公式予選
天候：晴れ コース：ドライ
気温/路面温度: Q1開始時12℃/25℃、
Q2開始時13℃/29℃、Q2終了時13℃/27℃

　気温は低くなったものの、秋晴れとなった大分県のオートポリス。安田裕信がモラルハザードのポイント累積により午前の公式練習参加を禁止されてしまいました。しかし公式練習直後のサーキットサファリにはマシンへ乗り込み、感触を確かめ予選へ臨みました。予選Q1はその安田が担当。13時50分よりGT500のQ1セッションが15分間で行われました。開始後しばらくはピット内で待機、ピットアウトのタイミングを見計らいます。残り7分を切るところでコースイン。安田は1.33.367をマークして暫定トップに躍り出ます。その後2台にタイムで先行され3位となりますが、危なげなくQ1を突破しました。予選Q2はジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが出走。12分間のアタックの中で、やはり残り7分を切るところでコースイン。朝の公式練習でセットアップに苦しんでいましたが、早々に残り時間1分50秒を残して1.32.835のコースレコードを叩き出してトップへ浮上。その後もランキング上位を争うライバル陣営が逆転を狙いアタックしてきますが、オリベイラを超えるタイムは出ず。TEAM IMPULは今季初のポールポジションを獲得しました。

11/1（日）決勝レース
天候：曇り⇒雨　路面状況：ドライ
気温/路面温度:スタート時14℃/18℃、
中盤13℃／17℃、終了13℃／16℃
決勝レース距離 4.674km×65laps＝303.81km

　曇り空の下、14時に決勝レースが始まりました。今回も大分県警の白バイとパトカーによる先導でパレードラップを1周、そしてフォーメーションラップの1周を経てレースの火蓋が切って落とされました。スタートドライバー担当のオリベイラは、ポールポジションからのスタート、トップの座を守るべく1コーナーへ進入していきますが、2位のNo.38 ZENT CERUMO RC F(立川祐路選手)がサ イドバイサイドで襲い掛かります。１/3車身ほど前に出られてしまいますが、イン側のオリベイラはブレーキングで踏ん張り1位の座を死守。そのままオープニングラップをトップで終えます。序盤は少しずつ2位以下との差を拡げていきますが、6周目を過ぎたあたりでGT300が絡み始めると燃料リストリクターの影響もあり、再び直後にNo.38 RC Fが迫ってくる苦しい展開に。12周目の1 コーナーでNo.38 RC Fとサイドバイサイドに持ち込まれてしまいますが、阻止してトップをキープ。

　その後もGT300との交錯で差をつけては詰められるという展開の中、19周目に三度1コーナーでサイドバイサイドに持ち込まれますが守ります。No.38 RC Fと のバトルの間にNo.1 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ選手)も迫ってきます。このNo.38 RC FとNo.1 GT-Rのバトルの間に23周目には2位以下に+3.258の差をつけてい きます。この直後24周目にNo.38 RC Fがコースアウトし、2位はNo.1 GT-Rとなります。27周目のあたりで、なんと雨粒が落ちてきます。

　マシンのワイパーが稼働し、観客の中にも傘を差し、カッパを着用する方も見受けられましたが、コースを濡らすほどの本降りとはならずにレースは進行します。代わって2位となったNo.1 GT-Rにも直後に付かれたり、差をつけたりの繰り返 し。苦しい第1セッションとなりますが、オリベイラは見事に首位の座を明け渡すことなく走行します。35周目にNo.1 GT-Rが、37周目にNo.38 RC Fがピットイン。そして39周目にカルソ ニックIMPUL GT-Rもピットインし、安田へのドライバー交代とタイヤ交換、給油を37.3秒でミスなく終えコースへと送り返します。

　41周目、ピットアウト後のアウトラップで冷えたタイヤに苦戦した安田は後ろから迫ってきたNo.1 GT-R(松田次生 選手)に1コーナーでオーバーテイクを許し、2位に順位を落とします。しかし、安田はすぐにポジションを取り戻すべく戦闘態勢に入っていきます。47周目、第2ヘアピンで思い切ってインに飛び込んでいきNo.1 GT-Rの前へ。しかし、若 干オーバーラン気味となり態勢を立て直していくところで、インを刺されたNo.1 GT-Rもまた態勢を乱して、安田に接触。結局トップ浮上は叶わず2位のまま終盤走行していくことに。

　一時は6秒近くトップのNo.1 GT-Rとの差が開いてしまいますが、徐々に差を縮めていきファ イナルラップまで諦めることなくトップ奪還のためにプッシュし続けますが、あと一歩、届かずに最終的に-0.348差の2位でフィニッシュとなりました。

　今季初のポールポジションからスタートし、燃料リストリクターのハンディもありながら優勝を狙っていきましたが、悔しい2位となりました。ポイントランキングは引き続きトップをキープ。すぐ2週間後に迫っている最終戦のもてぎでは、全車ウエイトハンディをおろしてのガチンコ勝負となります。最良の結果を求めてチーム一同引き締めてレースに臨みますので、是非最後までカルソニックIMPUL GT-Rへの温か いご声援をお願いいたします。

監督・ドライバーからのコメント

星野一義　Kazuyoshi Hoshino
最終戦もてぎでは勝つ。それだけです。

安田裕信　Hironobu Yasuda
残念な結果になってしまいましたが、最終戦は何としても勝って終わりたいです。そうすれば必然と結果も付いてくると思います。引き続き応援よろしくお願いします。

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ　Joao Paulo Lima De Oliveira
ヒロも僕もベストを尽くしたレースだったと思います。接触に関しては残念ですが、もてぎでのレースに向けて気持ちを切り替えていきたいと思います。

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