20日、2011年日本プロスポーツ大賞の授賞式典が都内のホテルで開かれ、今季フォーミュラ・ニッポンでルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した中嶋一貴が新人賞を受賞した。
この日本プロスポーツ大賞は、2011年のプロスポーツ界全般を通じ、国籍を問わず、あらゆる意味でもっとも貢献度の大きい業績を残したと認められる選手または団体に贈られるもので、会場には大相撲の白鵬やプロ野球ソフトバンクの内川聖一、ボクシングの内藤大助など、多数の有名選手が出席。多くのテレビカメラが構えるなか、文部科学大臣の中川正春氏らが各受賞者に賞を贈った。
モータースポーツ界では、加盟団体のJRP(株式会社日本レースプロモーション)が統括するフォーミュラ・ニッポンで悲願のチャンピオンを獲得したアンドレ・ロッテラーとルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いた中嶋一貴のふたりが受賞した。
ロッテラーは都合により欠席となったが、シリーズチャンピオンのほかル・マン24時間総合優勝なども評価され、白鵬や内川聖一らと同じ功労賞を受賞。また、全戦表彰台の活躍でランキング2位につけた一貴には新人賞が贈られた。スーツ姿の一貴はやや緊張した面持ちながらもステージ上で賞状と盾を受け取り、最高新人賞に輝いたプロ野球巨人の澤村拓一ら他の受賞者たちと記念撮影におさまった。
なお、内閣総理大臣杯の大賞には、FIFA女子ワールドカップ2011で見事初優勝を果たした「なでしこジャパン」が受賞。この日、他のスポーツ賞でも同様の賞を受けるなど大忙しだったなでしこは、佐々木則夫監督が式に間に合わないというハプニングで丸山桂里奈選手ひとりでの参加に。緊張した様子で受賞の喜びを語った丸山選手は、ひときわ大きい内閣総理大臣杯を笑顔で掲げた。