7月30日(土) 天候:雨ときどき曇り 路面:ウェット/ 気温:24℃ 路面温度:27℃(予選一回目開始時)

 スーパーGT2011年シーズンは、東北地方のスポーツランドSUGOで前半戦の締めくくりとなる第4戦を迎えた。

 開幕戦を制し、その後もここまで僅差ながらランキングトップを守ってきた23号車「MOTUL AUTECH GT-R」。今回も最重量ハンデで挑むことになるが、中盤戦ということでハンデの軽いマシンが上位を狙ってくる中、重量の影響を受けやすいSUGOで上位フィニッシュを果たしトップを守ることは決して簡単ではない。しかし、「ニッサンはSUGOが苦手」というジンクスを2009年の優勝によって打ち破ったのが23号車。昨年もトラブルがなければ優勝確実だっただけに、今や相性は味方をしているといっていい。さらにチームはテクニカルコースのSUGOに向け、空力パーツを大きくリニューアル。この重要な一戦に、万全の体制を敷いていた。

 午前中の練習走行はあいにくの雨に見舞われたが、1時間45分にわたるセッションの中トラブルもなく、本山哲、ブノワ・トレルイエの両ドライバーはしっかりと走りこみ、セットアップを煮詰め、8番手とまずまずの順位で終えた。

 公式練習の終盤から脚を弱めていた雨は午後になると一時完全に止み、午後12時25分開始の公式予選1回目は、レコードラインのみドライという路面状況で行われる。最初の混走時間帯、23号車はブノワがまずコースイン。そのファーストアタックでトップに躍り出ると、さらに周回毎にタイムを上げ、5周目にマークした1'18.853もしばらく2位をキープするなど、順調に滑り出す。セッション中盤になるとピットインし、代わって本山がコースイン。本山も1'18.834をマークし、基準タイムを簡単にクリアする。しかしこの後はベスト更新ならず、順位を徐々に落としていくことに。そして再び雨が降り出し、以降タイムアップは難しい状況となった。

 その後2度の赤旗中断があり、予定より約40分遅れで開始されたGT500クラスの占有走行。再びここで雨が止んだことで、各マシンは10分という短いチャンスの中、軒並み大幅タイムアップを果たす。23号車もブノワがアタックに挑み1'17.885までタイムを伸ばすが、順位は13位留まり。23号車は第2戦以降、3戦連続でスーパーラップ進出を逃すこととなった。

 タイトル獲得のために、2戦連続ノーポイントはなんとしても避けなければならない。このことが23号車には、過去の経験から身にしみている。明日のレース、抜きにくいSUGOでの13番手スタートは厳しい戦いだといえるが、第2戦の岡山同様、粘り強い追い上げで必ずや上位進出を果たすはずである。

本山選手のコメント
「今日は天候が二転三転してしまい、チームはウェットと読んでいたため、ドライのセッティングがやや不十分だったようです。コース幅の狭いSUGOでの後ろのグリッドからのスタート、またウェイトが重いことで簡単なレースとはならないと思いますが、チームの戦略と2人のドライバーの粘りで、必ず第4戦でもトップを守れる順位でフィニッシュして見せます! 皆さん、明日も応援よろしくお願いいたします」

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