ル・マン24時間の挑戦など、モータースポーツ界にも話題が多い東海大学だが、今回『東海大学チャレンジセンター・ライトパワープロジェクト』が多数の企業の協賛を集め、新型ソーラーカーを完成、世界最大級のソーラーカーレース、『グローバル・グリーン・チャレンジ』のソーラーカー部門に挑戦することとなった。
今回完成したソーラーカーは『TOKAI Challenger』と命名されたマシンで、シャープ製化合物太陽電池を上面に装備。ミツバ製モーターで駆動し、回生ブレーキを装着するもの。太陽光のみで時速95km、最高速度は150kmを達成するという。
今回この『TOKAI Challenger』が挑むのは、太陽光のみを動力源として、オーストラリアのダーウィン〜アデレード間を競う世界最大級のソーラーカーレース、『グローバル・グリーン・チャレンジ』。総延長3,021kmという距離で、東海大学は『チャレンジクラス』にエントリー。このクラスは世界中の有名大学が顔を揃え、全31台が争うことになる。
『TOKAI Challenger』のチーム体制は、チームマネージャーをはじめ、スタッフ10人は東海大学の学生が務めるほか、教授、卒業生がそのサポートに加わる形。ドライバーには、東海大学卒業生でもあり、ダカールラリー覇者の篠塚健次郎をはじめ、在学生、卒業生ら4人が務める。特に篠塚の加入は豊かなレース経験から、チームにとって大きな力になることは間違いないだろう。
チームは9月上旬に秋田県でテストを行った後、10月23日に車検、24日に予選を戦い、25日のレーススタートに向けて準備を進めていく予定だ。