元F1ドライバーで2010年のル・マン24時間を最後に現役生活を引退していたレーシングドライバー野田英樹が、『特定非営利活動法人青少年少女モータースポーツ振興会』を発足。栃木県茂木町に地元の支援を受け、NODA RACING ACADEMY(ノダ・レーシング・アカデミー)高等学院を設立する。

 1989年にイギリスに渡り日本人ふたりめのイギリスF3ウイナー、さらに初の国際F3000表彰台獲得などヨーロッパでステップアップを果たし、1994年にラルースからF1デビュー。その後アメリカや日本で活躍した野田は、キャリア終盤にはスポーツカーレースで活躍。2010年にはル・マン24時間に参戦し、そのレースを最後に現役引退を宣言していた。

 その後、野田は“後進の育成”にシフト。今回、新たに自らを代表として『特定非営利活動法人青少年少女モータースポーツ振興会』を発足させ、NODA RACING ACADEMY(ノダ・レーシング・アカデミー)高等学院を地元の支援も受けつつ栃木県茂木町に2012年4月に開校する。

 この学校は高等学校の勉強を行いながら、毎日プロドライバーになるためのカリキュラムをこなし、サーキットをほぼ毎日走行しながら校内レースも開催。優秀な成績を収めた生徒にはプロデビューの道が約束されるというもの。また大学への道も選択できるようなカリキュラムになっているという。

「悲惨な震災、その後の原発事故。レース業界では大手メーカーの国際レースからの撤退や活動縮小。社会的な情勢も未だ不安定な状況が続いている現状ですが、しかしだからこそ我々は一人ひとり前向きに前進する必要があると思います。夢を持って自分を信じ、頑張っている青少年少女が居ることを忘れないでください」と野田。

 かつてヨーロッパで自らの道を切り拓いた野田から、どんな次代のドライバーが誕生するだろうか……? 注目したいところだ。

NODA RACING ACADEMYホームページ
http://www.noda-racing-academy.org/

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