2015年11月25日
関口雄飛プレスリリース

セットアップを煮詰め、速さをアピールした走行3回目。
ルーキー最上位、セクター最速、幻となった1分37秒台。

 今シーズン、スーパーGT500 クラスで全戦ポイントを獲得する活躍をみせた関口雄飛が、11月25~26日に三重県、鈴鹿サーキットで行われる全日本スーパーフォーミュラ選手権エンジンメーカー/ルーキーテストに、同シリーズのトップチームのひとつ、LENOVO TEAM IMPULより参加するチャンスを与えて頂きました。

 テスト初日となった 25日は、初めて乗るスーパーフォーミュラに身体を慣らしながら、午前中からルーキー最上位となる非凡なタイムをマーク。そしてウェット路面となった走行2回目は、見事トップタイムをマークしてみせました。テスト2日目となった 26日、心配されていた雨もあがり、午後1時からの走行3回目は、ドライ路面となりました。与えられた3時間を有効活用しながら、関口雄飛は積極的にエンジニアとマシンのセットアップについて様々なアイディアを出し合い、ひとつずつ確認と評価を繰り返し、次第に自分好みのマシンバランスを見出していきました。

 今回のテストで割り与えられた新品タイヤは5セットです。昨日の走行開始は新品タイヤを使う以外なく、午前中のアタックで、すでに2セットは使用済みです。そのユーズド・タイヤをうまく使いながら、新品タイヤを装着した時のグリップ感をイメージしてセットアップを詰めていきました。

 1度ニュータイヤでアタックし、8番手タイムをマークした関口でしたが、バランスにいまひとつ納得できず、再び中古タイヤでセットアップを続けました。そしてセッション終盤、2セット目のニュータイヤでアタックに入る関口でしたが、肝心のタイミングで赤旗が提示されたり、トラフィックに阻まれたりで、なかなかタイヤの美味しいところをうまく使いこなせませんでした。それでもなんとかタイムをまとめて、タイミングボードの6番手に飛び込んできました。最終セクターで最速タイムをマークしていたので、エンジニアから無線でそのままもう1周アタック継続の指示が出て、関口自身もセクター1で自己ベスト、セクター2で総合ベストと驚異的なタイムが期待されたのですが、スプーン2個目のコーナー出口が濡れていたせいもあって、一瞬バランスを崩したと思った瞬間、コースアウトしタイヤバリアにクラッシュ。タイミング・モニターを見ていたヨコハマタイヤの開発責任者は関口の身体の心配をしつつ、幻になったアタックタイムにため息を漏らしました。間違いなく1分37秒台には入った好アタックでした。

 関口のクラッシュで赤旗が出され、その後、午後4時10分までテストは延長されましたが、ニュータイヤを1セット残したまま、関口雄飛のスーパーフォーミュラ初テストは終わりました。結果的には1分38秒695で8番手、ルーキー最上位のタイムが走行第3回の結果となりました。

■関口雄飛のコメント
「ドライ路面での2日目のテストは、自分としては予定していたプログラムを順調にこなし、手応えもありました。キャンバー調整や、ダンパー、スタビ、スプリング、ロールバー、エアロと細かいセットアップを繰り返し、短い時間の中でマシンのバランスと、タイヤの特性を理解し、自分のドライビングをスーパーフォーミュラにアジャストしつつ、タイムアタックに突入しました。幸い、チームメイトのオリベイラ選手が昨日ドライ路面でトップタイムをマークしていましたし、今日も好調だったので、彼のデータと自分のデータを比較して細かくタイムを削る部分をチェックできたのが勉強になりました。LENOVO TEAM IMPULのエンジニアやメカニックさんたちは僕の要求にすべて迅速に応えてくださったし、一切の無駄がない動きでサポートをしてくださったので、自分自身も自分の走りに集中できました。セクター2は誰よりも速い自信があったので、問題はダウンフォースを効かせた走りが必要なセクター1でした。最後のアタックラップの1周は、自分の頭の中で、あ、これがスーパーフォーミュラの走らせ方だと閃いた瞬間があり、マシン特性を掴んだ自信が生まれました。残念ながらスプーン出口で姿勢を乱した瞬間にブレーキを踏んだのですが間に合わずクラッシュし、チームの皆さんにはご迷惑をかけてしまい申し訳なかったです。たら、れば、はないのですが、うまくまとめられたら1分37秒台で3番手以内に入れたと思いますし、もう1セットのニュータイヤでアタックできていたら、皆さんの期待以上の結果を出せたという悔しさはあります。昨日の走りはじめはチームメイトのオリベイラ選手の2秒落ちからスタートして、今日、最後には彼と0秒2差まで詰めることができたので、テストの結果には満足できた 2日間でした」

「今回のテストは自分にとって大変貴重な経験になりましたし、スーパーフォーミュラで戦っていける速さはあると、自分自身のポテンシャルに自信を深めることができました。LENOVO TEAM IMPULの方々をはじめ、僕がこのテストに参加できるように働きかけてくださったすべての方々に感謝したいと思います。今回のテストでのパフォーマンスが認められ、来年につながることを期待しています」

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