関口雄飛プレスリリース

関口が魅せた予選での速さ、そして決勝でのクレバーな走り。
チームの連続入賞記録を更に伸ばしたオートポリス戦。

 SUPER GT第7戦「SUPER GT in KYUSYU 300km RACE」は、大分県、オートポリスで開催されました。F4ドライバーたちの指導もあって、火曜日の飛行機で熊本空港に降り立った関口雄飛は、事前テストでも好調だったオートポリスの各コーナーを事細かにチェック。週末の予選、決勝に向けて走りのイメージを高めていきました。

 天気予報は週末に向けて下り坂で、とりわけ気温が低く、朝晩の寒さはタイヤにとって非常に厳しいことが予想されました。土曜日の朝のフリー走行では、予想通り気温がかなり低く、路面温度も11℃という状況の中、チームはセットアップとタイヤ選定を進め、14番手発進という厳しい状況ではありましたが、セットアップの方向性は見えていました。午後の予選、次第に気温があがり、路面温度も25℃と想定内の温度になり、関口雄飛は自信を持ってシートに収まります。

 開始4分、ゆっくりとコースインした関口は、タイヤをしっかりと温めながら3周目にアタック突入。1分33秒488のコースレコードを叩きだして3位に躍り出ます。結果的には4番手となりましたが、トップから13台がレコードタイムを更新する激戦でした。無事にQ2進出を果たした関口は、マシンの状況を細かくエンジニアに伝え、よりよいバランスを追究しました。

 予選Q2では、脇阪寿一選手がステアリングを握り、6番手グリッドを得ることができました。走行データで確認したところ、マシンのバランスも向上していたとのことで、関口の仕事が高く評価されました。日曜日、天候はさらに悪化し、いまにも雨が降り出しそうな雨雲に覆われました。LEXUS TEAM WedsSport BANDOHは、3列目グリッドから、関口雄飛がスターティング・ドライバーとしてステアリングを握ります。警察車両の先導によるパレードラップの後、フォーメイションラップからスタートが切られます。第1コーナーで前のマシンをパスした関口は、5番手でオープニングラップを終え、さらに前を目指します。スタート直後から強いアンダーステアに苦しむ関口は、6周目に6番手にポジションを落としたものの、12周目に前をいくマシンを第2ヘアピンでパスして再び5番手に浮上。

 そして雨粒が落ちてきた滑りやすい路面状況になったことで、マシンのバランスがフィットし、一気にペースアップ。ライバルたちがペースを落として走る中、トップのマシンより時に速いラップタイムで周回を重ねはじめます。不安定な天候が雨に変わる可能性もあったために、チームはギリギリまでピットインを遅らせ、38周目に2番手まで浮上したところでピットイン。脇阪寿
一選手もスリックタイヤでコースインし、6番手でレースに復帰しました。脇阪選手は42周目に5番手に浮上。その後、ライバルたちの追い上げが厳しく7番手までドロップしましたが、レース終盤の61周目には6番手に浮上。そしていよいよ雨足が強まる中、最終ラップに突入しました。しかし、濡れた路面に脚をとられた WedsSport ADVAN RCF は、GT300クラスのマシンと第1コーナーで接触してしまい、コースアウト。グラベルにマシンを止めてしまいました。しかし10位以下のマシンをラップしていた為、最終結果は9位に踏みとどまることができ、連続ポイント獲得記録をさらに更新し、オートポリスでの第7戦を終えました。

「レース全体を通じて、非常に難しいコンディションでの戦いとなりました。結果的にコースアウトしてしまったことは痛恨の極みですが、9位完走扱いとなり、開幕戦から続く連続ポイント獲得を達成できたのが何よりでした。最終戦では今シーズンの集大成として、更に攻めたレースをし、今シーズンのベストリザルトをつかみ取りたいと思っています」と悔しげな表情の脇阪寿一選手。

「難しいレースでした。予選結果は6位でしたが、かなり手ごたえがあったので決勝は勝利を願っていました。残念な結果に終わってしまいましたが、これもレースだと思って気持ちを切り替えて茂木戦に臨みたいと思います」と、坂東正敬監督は語りました。

 LEXUS TEAM WedsSport BANDOH は、SUPER GT 500クラスにおいて全戦ポイントを獲得している唯一のチームです。更なる高みを目指しますので、今後とも応援宜しくお願いします。

■関口雄飛のコメント
「予選では、朝のフリー走行でアンダーステアが強かったので、エンジニアと相談してセットアップを変更して臨んだのですが、逆にかなりオーバーステアなマシンになってしまい、ドライビングをアジャストしてタイムをまとめました。自分としてはかなり厳しい状況だったので、エンジニアに事細かにマシンンの挙動と状況を伝え、さらにセットアップを変更してもらうことにしました。Q2では寿一さんがタイムを出してくれて、いい方向にセットアップが進んでいたと報告してくれたので、短い時間でマシンを判断し、セットアップを修正できたという意味でも、自分としてはいい仕事ができたと納得できました。決勝はスタートはうまくいったのですが、思っていたより走り出しからアンダーステアが強く、序盤は苦しい展開となってしまいました。幸い雨が降ってきて滑りやすくなったので、逆にコントロールしやすくなり、ペースもまずまずで前のマシンに追いつき始めました。GT300のマシンをタイムロスなく抜くことに神経を集中させながら、前を目指しました。レース結果は残念でしたが、チームとしてはベストを尽くして戦ったことですし、ポイントも加算できました。次の最終戦では今年の集大成となるような、勝利を狙います」

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