関口雄飛プレスリリース
2015年8月10日
予想外に苦戦を強いられた SUPER GT 第4戦 富士ラウンド。
関口雄飛の勝負強さと、チームの総合力で、4戦連続入賞達成!
タイでの海外戦から、長いインターバルを置いて8月9~10日に富士スピードウェイにて開催された SUPER GT 第4戦は、LEXUS TEAM WedsSport BANDOHにとって、予想外に厳しい戦いを強いられることになりました。
事前に開催された菅生や鈴鹿でのタイヤ・テストで得た好感触により、チームもドライバーもある程度の自信と期待を抱いて真夏の富士スピードウェイに乗り込みました。金曜日にタイヤ・エンジニアとの戦略会議や、チーム・ミーティングを済ませ、いつも通り、順調な流れで土曜日朝のフリー走行を迎えました。
しかしフリー走行開始直後から、ピットの様子が慌ただしい状況となりました。いつもは各種チェックとアジャスト程度で作業が進められるのですが、最初にステアリングを握った関口雄飛は何度もピットに戻り、リヤ足回り関係の大掛かりな作業が進められます。脇坂寿一選手に交代しても同様で、タイム的にもその不調が表れており、ピットには緊張感が漂っていました。ふたりのドライバーは異口同音にマシンの違和感を訴え、グリップ不足とトラクション不足を口にしました。フリー走行は、1分30秒767で15番手。そのあとに続くサーキット・サファリの時間もフル活用して、データ収集とセットアップの改善を目指しました。
そして迎えた午後の予選では、関口雄飛がアタッカーを担当。気温29度C、路面温度30度Cと、予想よりは低めの気温での予選となりました。最初のアタックに突入する関口雄飛のマシンの動きをモニター画面でチエックしたところ、マシンのセットアップ変更で問題は解決できたかに見えましたが、それが原因となって新たな問題が発生してしまったようです。1分30秒024というタイムをマークはしましたが、予選15番手でQ2進出はなりませんでした。
日曜日の決勝までに、残された時間は朝のフリー走行のみ。チームは前日も遅くまでミーティングを繰り返し、マシンのバランス改善について議論を続けました。坂東正敬監督は、「マシンのどこかに問題があるのですが、現時点で特定できない。タイ戦のセットに戻してもダメで、全体的にリヤのトラクションが無く、スタビやパッカーも含めてできる限りのことはしたのですが….」と表情は硬いながらも。瞳の闘志は消えていませんでした。
決勝当日、朝9時35分からのフリー走行ではマシンのバランスが多少改善されましたが、満足はできないという状況でした。ベストタイムは1分32秒459で、トップとの差1秒5。厳しい状況の中、関口雄飛はエンジニアに対して更なるセットアップの変更を求めました。本来であれば、決勝レースでぶっつけ本番となる変更は避けたいところですが、関口いわく「現状で何もやらないままより、少しでも可能性があるのならトライしたほうがいいですし、できる限りのことはすべてやりたいです。レースになれば、自分と寿一さんで限界まで頑張ります」と主張し、チームも最後までチャレンジすることで一致しました。
午後3時の決勝レース、スターティング・ドライバーを務めた関口雄飛はスタート直後の第1コーナーで前を行くマシンをパスし、その後もポジションを13番手まで上げてコントロールタワー前を通過。常に安定したタイムを刻み続け、ミスなく着実にレースを進めていきます。ラップタイムでは劣るマシンでありながら、巧みなテクニックと勝負強さを見せ、周回を重ねるにつれて、前を行くライバルたちを着々とオーバーテイクを続けます。真っ向勝負で5台ものマシンをパスし、ピットインのタイミングをできる限り遅くすることで、33周目にはトップに浮上。そのまま首位の座をキープし続け、35周目にピットインし、脇坂寿一選手に交代しました。
関口雄飛選手からバトンを受け継いだ脇坂寿一選手は、彼の師匠であり、先日お亡くなりになられた名レーサー、故・松本恵二さんのデザインのヘルメットを被り、追悼の意を示しての戦いです。給油とタイヤ交換を終え、11番手でレースに復帰した脇坂寿一選手はベテランらしいいぶし銀の走りで、着実に前車との差を縮め、最終的に10位入賞。4戦連続、またしてもポイント圏内でのフィニッシュを果たしました。
■関口雄飛のコメント
「決勝でのマシンの状態は、週末で一番良かったと思います。もちろん根本的な問題解決にはなっていませんでしたが、チーム全員が頑張ってくれたマシンですから、精一杯頑張りました。前を行くライバルたちに勝負を仕掛けては抜き、また1台と抜きました。ラップタイムそのものは余り良くはなかったですが、勝負強さは見せられたレースだと思います。個人的にはGT300クラスのマシンを抜くときに、まったくタイムロスなく処理できたのは、今年一番の出来でした。今日はいい仕事ができたと思います。次の鈴鹿まで時間があるので、チームと良く話し合って、より速いマシンを準備し、次こそ表彰台を狙います」
