フェラーリ、地震で被害に遭われた方たちを支援
オンライン・チャリティー・オークションで集められた寄付金額は総額180万ユーロ以上に
2012年6月20日、イタリア・マラネッロ発
フェラーリが開催した、オンラインの国際チャリティー・オークションは、世界中のフェラーリのお客様とファンの方々から多くの支援を得て終了しました。この2週間、フェラーリ公式サイト(www.ferrari.com)で実施したオンライン・オークションで集められた金額は、総額180万ユーロ(約1億8160万円)以上となり、今年5月20日と29日に、イタリア北部レッジョ・エミリア州で起きた地震で被害に遭われた方たちに寄付されます。この地震により多くの人々が被害に遭い、そのほとんどの方々が職場で亡くなりました。
オンライン・オークション開始後、世界各国のフェラーリ・コミュニティーから、すぐに入札が寄せられ、特に「599XX Evo」の反響はとても大きなものでした。最終的に、この車輌は、アメリカから参加されたお客様により、140万ユーロ(約1億4130万円)で落札されました。この貴重な車輌は、今回のオークションのために造られたワン・オフモデルで、ルカ・ディ・モンテゼーモロ会長と2名のスクーデリア・ドライバーのサインが入った記念プレートが装着されています。さらにオーナーになられた方は、モンツァで開催されるイタリアGPにおいて、フェルナンド・アロンソとフェリペ・マッサから、直接車輌が納車される予定です。
また、「F60」のノーズコーンは、マレーシア人のお客様が2万3,000ユーロ(約232万円)で落札され、これもまたアメリカに送られることになりました。
2008年にコンストラクターズ・タイトルを獲得したF2008のエンジンは、入札開始価格の約2倍となる8万ユーロ(約807万円)で落札され、イギリスに送られます。
フェルナンド・アロンソやフェリペ・マッサのヘルメット、ジャンカルロ・フィジケラのレーシングスーツといった、その他のオークション・アイテムにも多くの入札があり、すべてが落札されました。
ルカ・ディ・モンテゼーモロ会長は、「これはポールポジションを獲得したような結果と言えるでしょう。フェラーリ・ファンの方々による温かいご支援が集まることは予想していましたが、私自身が驚くような結果となりました。今回入札していただいたすべてのお客様、コレクター、そしてフェラーリ・ファンの方々に感謝いたします。皆様の入札を通じて、私どもの地域で被災した方々に、心をひとつにした、温かいメッセージとして届けられたことと思います」とコメントしました。
オークションの寄付金には、世界中のファンの方々から、フェラーリに自発的に送られた寄付金も含まれています。その中には、10万ユーロ(約1000万円)を寄付してくださったロシア人のお客様もいます。また、スクーデリア・フェラーリ・ウォッチの売上金も、ここに含まれています。