2012ITALIAN FORMULA3EUROPEAN SERIES ROUND5
イタリアン・フォーミュラ3・ヨーロピアン・シリーズ 第5大会
開催日:2012年8月4-5日
開催地:レッドブルリンク・オーストリア(一周4.326km)
エンジンパワー不足に悩まされながらも、
黒田吉隆は自己最高の8位を獲得
2012年8月4-5日、9ヵ国の選手で争われる「2012イタリアン・フォーミュラ3・ヨーロピアン・シリーズ(2012ITALIAN FORMULA3EUROPEAN SERIES)」の第5大会がオーストリア・レッドブルリンクで開催された。ユーロ・ノヴァ・レーシング(EURO NOVA RACING)より参戦する黒田吉隆吉隆(くろだ よしたか)は、エンジンパワー不足に悩まされながらも第15戦で自己最高の8位を獲得した。
■レース結果
第13戦(予選11番手/決勝9位)
第14戦(予選9番手/決勝10位)
第15戦(予選11番手/決勝8位)
■レースリポート
4日(晴れ)・第13戦決勝(22分+1ラップ)
11番グリッドの黒田は決勝で好スタートを決め、イタリア人のマラスカとルーマニア人のヴィソウを抜き去り9番手でオープングラップを終えた。しかし、マラスカは本来のエンジンパワーを利用し、エンジンパワー不足に悩む黒田を2ラップ目にかわした。さらには背後を走るヴィソウからのアタックも防ぐことは難しく、黒田は11番手へ戻ってしまった。それでもレース終盤に黒田は三つ巴の9番手争いに持ち込み、マラスカとヴィソウの接触によってポジションアップ、9位でチェッカーを受けた。
5日(晴れ)・第14戦決勝(15分+1ラップ)
9番グリッドの黒田は前戦と同じく好スタートを決め、チームメイトであるロシア人のセルゲイに続き7番手で第1コーナーへ入った。第13戦で得られた走行データをもとに変更したセットアップがうまくいき、黒田は6台による6番手争いに食らいつく展開となった。しかし、今年の問題点であるエンジンパワー不足は解消されておらず苦しい展開を強いられた。そのため9番手を走るイタリア人のマラスカを抜くまでには至らず、15分間+1ラップのレースを10位で終えた。
5日(晴れ)・第15戦決勝(30分+1ラップ)
11番グリッドからスタートした黒田は、ルーマニア人のヴィソウを抜いて10番手で第1コーナーに入った。第13戦、第14戦での走行データを参考にしたセットアップはとても良く、7番手争いのグループに迫るレース展開に持ち込んだ。レースが中盤にさしかかると、カナダ人のラティフィとスイス人のパトリックが接触、これを無事にかわした黒田は9番手へ上がった。レース終盤にはルーマニア人のヴィソウが脱落し、黒田は自己最高となる8位でチェッカーを受けた。
■黒田吉隆のコメント
「自己最高位とはいえ、成績には満足していません。というのも、チームとの共同作業がようやく実りつつあり、クルマのセットアップは表彰台に上がっても不思議ではない状態だからです。しかし、ここ数戦はエンジンパワー不足に悩まされ、レッドブルリンクでもその問題は解消されておらず、たいへん厳しく悔しいレースを強いられました。エンジンパワー不足については、エンジンサプライヤーであるフィアット(FIAT)が修正してくれるようなので、次回の第6大会イタリア・イモラサーキットで巻き返しを図ります。手応えは十分に感じています。応援頂いている皆さまに、次回は上位進出の報告が必ずできるよう力を尽くします」