ルノーF1の元マネージングディレクター、フラビオ・ブリアトーレは、レッドブル・レーシングは手遅れにならないうちにマーク・ウエーバーを優先して、タイトルを獲りにいくべきだと主張した。
セバスチャン・ベッテルをひいきしていると非難が集まっているレッドブルは、ふたりのドライバーを常に公平に扱うと主張している。
レッドブルは、イタリアGPでは、ランキングでウエーバーより下のベッテルを、ピット戦略によりウエーバーより上位でフィニッシュさせた。それでもウエーバーは現在ポイントリーダーで、ベッテルは22点後れをとっているが、チームプリンシパルのクリスチャン・ホーナーは、数字上でどちらかにタイトルの可能性がなくなるまでは、ひとりのドライバーを優先することはないと述べている。
これに対しウエーバーのマネージャーであるブリアトーレは、このままではタイトルを取り逃がすと語っている。
「レッドブルは、この調子でウエーバーとベッテルを互いに戦わせていけば、タイトルを失うということを、まだ分かっていない」と彼はラ・ガゼッタ・デロ・スポルトに対してコメントしている。
「フェラーリでは(フェルナンド・)アロンソがチームリーダーであり(フェリペ・)マッサはサポートするという、明確な立場がとられている。レッドブルではそうではない。レース中の戦略でさえそうだ。ベッテルはあらゆる種類のミスをし、彼らは大量の選手権ポイントを失った。もしタイトルを獲りたくないというなら、このやり方が正しいがね」